もう一人の「ドラフト1位」 最下位球団の特権 全体13番目指名選手の「現在地」
ドラフト2位入団の渡部は確かな打撃でチームを支えている(C)産経新聞社
プロ野球ドラフト会議が10月22日に迫ってきました。12球団はここから2週間、他球団の動向も水面下で調査をしつつ、戦力補強を目指していきます。
レギュラーシーズンで辛酸をなめた下位球団のファンにとって、ドラフト会議はうれしい瞬間でもあります。というのも、第2巡目の指名は「球団順位の逆順」で行い、第3巡目の指名は「球団順位」で行われるからです。
つまり12球団が1位指名を済ませた後、今年ならパ・リーグ最下位の楽天が第2巡目の最初に指名できる権利を有しているのです。「ドラ1」に限りなく近い「全体13番目指名選手」の交渉権を得られることは、大きなメリットと言っても良いでしょう。
ドラフト1位の動向は入団後もメディアの関心を集めますが、「全体13番目指名選手」の現在地とは、いかなるものでしょうか。過去5年の指名選手の「いま」を、さかのぼって調べてみました。
【2025年】ヤクルト2位・松川玲央内野手(城西大)
大学球界屈指のショートストップとして高い評価を得て、ヤクルトの2位指名を勝ち取った松川ですが、入団後は右肘の痛みに苦しみ、苦難の1年目シーズンとなりました。9月4日にはトミー・ジョン手術を受け、今後はリハビリに励みます。しっかり完治させて、本来のパフォーマンスを披露してほしいものです。
【2024年】西武2位・渡部聖弥外野手(大商大)
渡部を2位で獲れたことは、西武にとって幸運と言えるでしょう。1年目から開幕スタメンを張り、シーズン12本塁打を記録。球団新人として22年ぶりの2ケタ本塁打を達成したことも記憶に新しいです。2年目のジンクスにも負けず、今季も12本塁打を放ち、井口監督率いる侍ジャパンにも選出されました。
【2023年】中日2位・津田啓史内野手(三菱重工East)
目標に「トリプルスリー」を掲げてプロの門を叩いた大型内野手でしたが、プロの世界では本領発揮ならず、1軍出場はわずか5試合のみ、ノーヒットのまま戦力外通告を受けました。横浜高校ではDeNAの度会隆輝と二遊間を形成していた逸材です。残念としか言い様がありません。













