理想の経営モデルはDeNA。イベント会社社長に転身した元投手・小杉陽太の挑戦

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 プロ野球選手がキャンプインする2月1日。昨年まで現役で9年間プレーしていた元DeNA・小杉陽太(32)は分刻みのスケジュールでイベントの打ち合わせや会議に参加していた。現在は自身が昨年11月に設立したイベント会社「「l’unique(リュニック)」の取締役社長。12月には同じく現役引退した下園のトークショーを企画した。「来場して頂いた方が喜ぶ顔を見た時は本当にうれしかった。人と人との絆を大事にしたいんです。こちらが一方的にサービスを提供するのではなく、お客さんも同じ時間を共有して一緒に参加できる形にしたい。DeNAのおかげで今の仕事をやりたいと思ったんです。横浜スタジアムでDeNAと一緒にイベントをするのも夢の一つです」と目を輝かせた。


 セカンドキャリアに大きな影響を及ぼしたのがDeNAの経営戦略だった。小杉は08年ドラフト5位で横浜に入団。その3年後の11年オフにDeNAが球団を買収した。球団創設1年目の12年以降、キャンプイン前の1月31日にDeNAの重役や社員が選手やスタッフにマーケティング戦略を発表する。毎年恒例になった。「そんな球団はどこにもないと思います。凄く新鮮でした。1時間半ぐらいなんですけどずっと前のめりで聞いて。ロイヤリティーはこうなっているとか、去年の選手のグッズの売り上げとか数字で細かく説明されて。こういう形でお客さんを球場に集めたいですって球団の方針を説明されて。初めて聞くし面白かったですね」。球場内外でイベントを次々に仕掛けて、来場客を取り込んでいく。レギュラーシーズン主催試合の年間観客動員数は11年の約110万人から昨年は球団史上最多の約198万人と1.8倍に。横浜スタジアムの稼働率は96.2%と過去最高だった。「チームが最下位なのにファンを内側に入れて観客動員が上がっている時は凄いと思った。プレーしていても大観衆で球場の熱気がすごい。僕もこういう空間を作ってみたいなと。刺激を受けましたね」

 小杉は現役時代の昨夏からセカンドキャリアを見据えていた。10月5日に戦力外を受けると1か月も経たず、11月1日には会社を設立。「海外から日本を訪れて結婚式を挙げるインバウンド婚が人気なんですが、受け入れ態勢が日本全国で整っているかというとまだまだなんです。外国の方が不安なく結婚式を迎えられるようにサポートしたり。まだ準備段階ですけどやりたいことはたくさんあります。今の仕事を応援してくれる人もいれば、無理だという人もいる。やってみなくちゃわからない。DeNAに刺激を受けて僕も頑張ります」。野球にささげた情熱と変わらない熱量をひしひしと感じる。新たな世界で起業家としての成功を目指す。


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〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

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