ダルビッシュがサイ・ヤング賞投票で2位に「2位で悔しい気持ちより、○○の上に行けたというのに喜びを感じる」

タグ: , , 2020/11/14

 W快挙にはあと一歩届かなかったが、偉業達成と言っていい。カブスのダルビッシュ有と、ツインズの前田健太の両投手が、ア・ナ各リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入った。ナ・リーグはレッズのトレバー・バウアーが、ア・リーグはインディアンスのシェーン・ビーバーが、それぞれ初となる栄誉に輝いた。


 サイ・ヤング賞は全米記者協会(BBWAA)所属の記者30人の投票で決まる。各記者は1~5位までを記名して投票。1位が7点、2位が4点、3位が3点、4位が2点、5位が1点が加算され、合計のポイント数で競う。

 ビーバーは1位が30票の「満票選出」となった。8勝、122奪三振、防御率1・63と主要スタッツで軒並みリーグトップ。押しも押されもせぬ、文句なしの選出だった。2位の前田は6勝、80奪三振、防御率2・70といずれもビーバーに明確な差をつけられた。それでも2位が18票、3位が4票、4位が2票、5位が4票と、投票した30人中、28人が「KENTA MAEDA」の名前を記した。

 もっとも同じ2位でも、前田以上に価値の高いものとなったのがダルビッシュだ。

 ダルビッシュの得票は1位が3票、2位が24票、3位が2票と29人の記者が投票。加えて日本人投手が1位投票を受けることは、それ自体が史上初めてのこととなった。





 簡単に成績で比較しよう。バウアーは5勝4敗、100奪三振、防御率1・73。ダルビッシュはリーグトップの8勝3敗、93奪三振、防御率2・01だった。勝率でまさったダルビッシュ以上に、バウアーの防御率や奪三振など投球内容が高く評価された格好だ。なおバウアーは1位が27票、2位が3票だった。

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