原監督 異例の「長期政権」で波紋「暗黒時代」を危惧する声も
レギュラーシーズン3位に終わった巨人・原辰徳監督(63)は15日、東京・大手町の球団事務所を訪れ、山口寿一オーナー(64)にシーズン終了の報告を行った。この日、来季からの3年契約を提示されて受諾したという。最近の球界のトレンドとは逆行する異例の長期契約に波紋が広がっている。
3年契約最終年だった今季は3位。シーズン終盤は10連敗を喫し、ヤクルトと戦ったCSファイナルシリーズでは1勝もできずに惨敗と多くの課題を浮き彫りにしたシーズンとなった。
覇権奪回のためへ昨季に引き続き、有力OBを招へい。過去には2軍監督を務めた経験もある川相昌弘氏がファーム総監督、かつてのFA砲、小笠原道大二軍打撃コーチ、駒田徳広三軍監督ら来季のコーチングスタッフも発表となった。
一方で原監督の3年契約が明らかになるとネット上では「がっかり」「暗黒時代となる」とチームの今後を心配する声が多数上がった。今回の長期契約には球界内からも「最近の野球界のトレンドとしては、指導者はファームからの昇格、短期契約というのが多い。メリットとしては二軍監督などを経験していることで伸び盛りの若手をよく把握している、また短期契約は甘えなくシーズンに臨めるということでチームの指揮を執る監督、球団双方にも良いとされる」(球界関係者)。
話題の日本ハム・新庄監督は「複数年は甘えが出る」と自ら申し出て単年契約を選択。3年契約が終了して続投となった阪神・矢野監督も来季は進退を賭ける単年契約となっている。