こむら返りは「体からの危険信号」?深刻な病気が隠れている可能性も
普段の生活の中で、一度は経験したことのある人が多いであろう「こむら返り」。こむら返りというのは、簡単にいうと、足がつることを指します。
一見ただの「足のつり」に思われがちですが、実は様々な体の不調や病気と関連している可能性もあります。
今回は株式会社ウェルネス代表取締役で総合診療医でもある中田航太郎先生より、こむら返りについて、全4回に分けてご紹介。
第3回となる本編では、こむら返りが起きやすいとされる人の特徴や、考えられる病気や不調との関連についてご紹介します。
Q:一般的に、こむら返りが起きやすい年代、性別、あるいは特徴のある人はいますか?
A:一般的には年代は幅広く起きていますが、男女比で言うと1:3で女性に多い傾向があります。中でも、40代の女性に起きやすいというデータもありますね。
Q:他にも何か特徴的な人はいますか?
A:こむら返りは、健康な人でも起こるものですが、何らかの病気や異常があって起こる場合もあります。
健康な人の場合ですと、以前お話した通り、脱水・ミネラル不足あるいは筋肉の疲労などがきっかけとなって起こりやすくなることがあります。
病気が隠れているケースの中で多いものとして、下肢静脈瘤を患っている方はこむら返りを起こしやすいと言われています。下肢静脈瘤は、家族歴がある人や、妊娠・出産の経験がある人、肥満の人、あとは同じ姿勢で長時間仕事をしている方にも起きやすいといわれています。
※下肢静脈瘤とは:足の血管の病気です。下肢とは足のことで、静脈瘤は血管(静脈)が文字どおりコブ(瘤)のようにふくらんだ状態のことをいいます。特に女性に起こりやすいと言われている。