林昌範連載 「セ・リーグ 熾烈なCS進出争いのキーマン」
残り試合も少なくなり、ペナントレースも勝負の終盤戦に入ってきました。セ・リーグは首位の広島が2位・ヤクルトに10ゲーム差以上をつける快走でリーグ3連覇が見えてきました。投手陣は大瀬良投手という大黒柱ができて、打線も丸選手、鈴木選手を中心に不振の選手が出ても選手層が厚い。野間選手や西川選手とカバーできる選手がいるので得点力が落ちないのが大きな強みだと思います。
2位以下に目を移すと、昨年最下位だったヤクルトが勝率5割前後をキープして一歩リードしていますが、最下位の中日までCS争いはまだまだ混戦が続いています。「CS進出のキーマン」はチャンスをつかみかけている若手の先発投手だと考えています。
もちろん、巨人の菅野投手、阪神のメッセンジャー投手、中日のガルシア投手など絶対的エースはやってもらわなければいけない選手たちです。ただ彼らの頑張りだけではCS進出にたどりつけません。大型連勝に必要なのがチームに勢いをつける若手投手たちです。ヤクルト・原投手、巨人・今村投手、阪神・小野投手、DeNA・浜口投手、中日・小熊投手。この5人は置かれた立場は違いますが、潜在能力は非常に高いものを持っていることで共通しています。彼らがチャンスをつかめるかがチームの命運を握っているのではないでしょうか。この勝負所で結果を出せば、CSでも登板機会が巡ってくるでしょうし、首脳陣の信頼を勝ち取って来年にもつながります。