「奇妙な状況だ」F1界でふたたび覆った“暴言規則”にドライバーたちから不満噴出! 元王者ハミルトンは辛辣批判「馬鹿げている」

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ドライバーが重罰を受ける可能性があったルールが覆り、F1の現場からは混乱の声が上がった。(C)Getty Images

 F1界で新たなルールが制定された。現地時間5月15日、国際自動車連盟(FIA)は、国際モータースポーツ競技規則の附則Bを改訂。レース中に暴言を発したドライバーに対する罰金の軽減を決めた。

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 今年1月にFIAは、同競技規則を変更し、「ドライバーの不正行為」に関するスチュワードガイドラインを新たに制定。その中でドライバーによる「不快、侮辱的、粗野、無礼、または暴言を吐くような言語(口頭または書面)、ジェスチャーやサインの使用」が確認された場合には、最大1万ユーロ(約162万円)の罰金と1か月の出場停止、さらにポイント剥奪という“重罰”を科す可能性があることを決めていた。

 その“新規定”がわずか4か月で見直された。罰金額の半減(5000ユーロ=約81万円)やスチュワードの裁定によるペナルティーの免除などさまざまにメスを入れたFIAのモハメド・ビン・スライエム会長は、公式声明の中で「ドライバーたちの建設的なフィードバックを受けて、(附則Bの)改善を検討した」と言及。さらに「私は元ラリードライバーとして、彼らが直面している要求を他の誰よりもよく理解している」とドライバーたちに歩み寄った姿勢を見せた。

「附則Bは国際モータースポーツ競技規則の重要な一部であり、我々のスポーツのファミリー全員にとって競技を身近なものとする上で中心的な役割を果たしている。規則を作るのは人間であり、規則を改善するのも人間である。継続的改善というこの原則は、私が常に信じてきたものだ」

 ただ、なかなか定まらないFIAの判断には他でもないドライバーから不満が噴出している。メルセデスのジョージ・ラッセルは、米スポーツ専門局『ESPN』など複数の米メディアで「そもそも、こんな変更は最初から行うべきではなかった」と懐疑的な考えを明らかにした。

「元に戻ったのは良いことだけど、そもそも最初からそんな馬鹿げた状況にするべきじゃなかった。だから、元に戻したからといって彼らに感謝するのは少し違和感がある。これは奇妙な状況だし、いまだにFIAの上層部からは誰一人として連絡がない。正直言って怪しいと思っている」

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