CSファーストSで敗退したDeNAに「最後まで迷いがあった」球界OBから指摘された勝敗を分けた「差」とは

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 一方、2連戦を見て感じた点として「新井監督のけれんみのない采配、交代劇、勝負手とか、迷いがなかった」と絶賛。相手左腕の東克樹攻略に苦しんだ初戦は8回に三盗を仕掛け、得点に結びつけると、2戦目も6回の末包、8回の田中と代打起用もずばずばとハマり、ネット上でも「神采配」と話題を呼んだ。

 一方、敗れたDeNAに関しては、「逆にいえばDeNAは最後まで(采配に)迷いがあったかな」とした。

 初戦は代打の切り札、楠本泰史を温存、投手運用に関しても、3戦目の登板が予定されていたトレバー・バウアー、シーズン終盤好調だった大貫晋一の投入もないままに、CSは終了した。

 高木氏もCSという短期決戦の場で「(指揮官は)迷っている時間がない」とした上で、「新井監督は用意周到にやってきたなと」とデータ管理を含め、試合に向けての準備をしっかり行ってきたと見る。

 一方、「DeNAは(準備を)してたんだろうけど、決断がにぶかったと言わざるをえない」と起用判断に関して苦言を呈す場面もあった。

 ファイナルに駒を進めた広島に関しては「相対的に見て、柔軟性がすごくあった」と選手が指揮官の求めに応じて、様々な活躍ができるとした上で、逆に「DeNAは柔軟性に欠ける」として、来季に向けてはこの柔軟性をどう身に着けていくかが大事とした。

 チームには首位打者の宮崎、強打者の牧など打力が持ち味ではあるものの、ここ1点を奪う、粘り強い野球というのはチームの近年の課題ともなっている。

 1998年以来の優勝の夢は来季へと持ち越された。屈辱を糧に足りないピースを埋めていくオフとなりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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