大谷翔平とジャッジより「価値がある」 MLB名手が選んだ24歳の逸材遊撃手への評価に話題沸騰「間違いなく最高の選手だ」

攻守両面で異彩を放つウィットJr.。元MLB選手を父に持つサラブレッドでもある。(C)Getty Images
現球界の「最高」を巡る議論は、まさに十人十色。発信者によって意見はさまざまである。ゆえに2月13日にMLB公式サイトが公表した「トップ100プレーヤーズ」に意見を求められた際に、ガーディアンズの好打者スティーブ・クワンが披露したコメントは興味深いものとなった。
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そもそも「トップ100プレーヤーズ」は前年のプレーぶりや成績を加味し、MLBが独自にランク付けをするシーズン前の恒例企画である。今年は昨季に前人未到の「50-50(50本塁打-50盗塁)」をやってのけた大谷翔平(ドジャース)が1位に選出されていた。
この結果を受け、巷で議論が白熱。とりわけアメリカン・リーグのMVPとなり、58本塁打、144打点、OPS1.159を叩き出したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の2位選出には異論が噴出し、ヤンキース・ファンからは「明らかにジャッジが上」「オオタニは1位ではない」といった辛辣なコメントが相次いでいた。
球界の2大スターの比較論がふたたび勃発する中で、独自の視点で持論を展開したのが、クワンだった。MLB公式ネット局『MLB Network』の番組に出演した名手は、「偏見があるかもしれないが、ボビー・ウィットJr.が最高の選手だ」と断言したのだ。
確かにロイヤルズに所属する若き遊撃手も昨季は堂々たる1年を送った。打っては打率.322、32本塁打、109打点、32盗塁、OPS.977とハイアベレージを記録。トリプルスリーをやってのけるとともに、遊撃手としてMLB史上初となる複数回の「30本塁打、30盗塁」の金字塔も達成した。