中日・中田翔誕生へ 最下位チームを救えるか 浮上する「2つのキーワード」

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通算303本塁打をマークしている中田が昇竜軍団に勢いを与えるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人を自由契約となっていた中田翔内野手が中日に入団することが決まった。

 12月3日付の「中日スポーツ」によれば、2日に立浪和義監督含め球団側が東京都内で中田と初交渉を行い、巨人に残留した場合と同等の「2年6億円程度」の大型契約、中田が日本ハム時代に着けていた「背番号6」と誠意を見せ、立浪監督自らがチームへの必要性を訴えたとされる。中田も球団の誠意を受け止め、明けて3日に入団の意思を伝えたとされる。

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 チームは球団史上初となる2年連続最下位に沈む。ウイークポイントは明らかだ。4年連続リーグワーストの390得点、チーム本塁打(71本塁打)、チーム打率(・234)もいずれもリーグワーストと得点力不足は深刻。長打力のある、勝負強い打者を求めており、過去3度の打点王に輝く中田に白羽の矢が立てられた。

 中田にしても腕をぶす気持ちだろう。本来ならば今季から巨人と3年の長期契約を結んでいたが、出場機会を求めて自らで契約破棄を選んだ。巨人退団の際には野球人生の先を考えて「とにかく試合に出たい」とスタメン起用してくれる球団を求めていた。

 そしていざ入団が決まれば、中田に課される期待も大きなものとなりそうだ。まず求められるのはチームを勝たせるパフォーマンス。今季は92試合に出場し、打率・255、15本塁打、37打点に終わったが、昨季は109試合に出場し、打率・269、24本塁打、68打点。夏場には一時4番を務めるなど、勝負強さも際だった。中日の本拠地である、広いバンテリンドームでも今季は9月に2打席連続弾を放つなどパワーは健在とあって、スタメン出場した上で「20~30本塁打」がノルマの目安となりそうだ。

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