日米野球で来日の「ホームレス・メジャーリーガー」 車上生活、斧で髭を剃る、自然と生きる…

タグ: , , 2018/11/14

ミニマリスト的思考、変革の象徴として旅をし、スポットライトの下で投げる

 1980年代以降に生まれたいわゆるミレニアル世代では、こうしたミニマリスト的思考を持つ傾向が他世代に比べ圧倒的に高いという。彼らはモノを買わない。自分たちを縛るモノだと判断すると徹底的に距離を取り、身軽でシンプルな人生を好むのが特徴。健康や環境問題に高い意識を持つ傾向ものぞく。

 それら世代のアイコンたる存在のノリスだが、順風満帆なプロキャリアではなかった。

 2015年途中でタイガースへトレード。このシーズン中に甲状腺がんの告知を受け、オフを待って10月に手術した。病魔を克服し、2017年には22試合に投げ5勝8敗、防御率5・31。初めて100回を超す101回2/3を投げた。

 インスタグラムで旅先の写真をアップすることを好む。今回のシリーズ中も、広島の平和記念公園で社会科見学中の女学生を、モノクロ写真で捕らえていた。

 もちろん本職だって全力を尽くした。第2戦に3番手として救援し、1回1/3を2安打無失点。第4戦も3番手として投げて1回を1安打無失点だった。
 まだ若く、伸びしろは十分にある。ミニマリスト特集が組まれればよく登場し、環境保護に熱心な企業などからも注目度は高い。何より同世代のファンからは共感を呼び、人気も非常に高い。

 ノリスが実践する「Van Life(車上生活)」は世界中に広がりを見せている。

 資本主義崩壊への予兆であるかのように、豊かさへの価値観が問われている今。お金も地位も得るメジャーリーガーが、変革の象徴として旅をし、スポットライトの下で投げるのだから面白い。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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