止まらぬイ・ジョンフに「イチロー&ゴジラ超え」の可能性 韓国メディアは“ダイエー伝説助っ人”と比較「アジア新記録を狙える」

歴史的なペースで打ちまくっているイ・ジョンフ。(C)Getty Images
ジャイアンツのイ・ジョンフは、勝負のメジャー2年目で華々しい活躍を見せている。
現地時間4月24日、本拠地で行われたブリュワーズ戦に「3番・中堅」で先発したイ・ジョンフは、初回にリーグトップとなる今季11本目の二塁打を放って3打数1安打、1打点と活躍。レギュラーシーズン成績を打率.333、3本塁打、16打点、出塁率.398、OPS.981に伸ばした。
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昨季は開幕直後のシーズン絶望の長期離脱によって悔しい1年となったイ・ジョンフ。本人が「ここまで燃えることはなかった」と位置付ける今季は、捲土重来を期待される中で、まるで打ち出の小槌のようにヒットを量産。「韓国のイチロー」という異名にふさわしい存在感を示している。
米メディアに「史上最悪の契約」と断じられたルーキーイヤーの悪評を払拭する活躍には、母国メディアも鼻高々だ。韓国のスポーツ専門局『SPOTV News』は「驚くべきだ」と二塁打の多さをクローズアップ。現時点でシーズン67.5本ペースが「1931年にボストン・レッドソックスのアール・ウェッブが記録した二塁打の歴代シーズン最多記録、67個を超える数値だ。なんと94年も破られていない記録だ」と強調。その上で、アジア人選手の歴史においての凄みを論じた。
「歴代アジアのMLBシーズン最多二塁打記録は、松井秀喜が2005年にマークした45個。かつて『天才打者』と呼ばれたイチローもメジャーデビューの2001年に記録した34個が最多だ。今のイ・ジョンフは少なくともアジア新記録を狙える立場にある」