「我々もイノウエをKOするつもりで臨む」傑物・井上尚弥とどう戦う? 中谷潤人の名参謀が米メディアで語った決戦の“分かれ目”とは――

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井上とのメガマッチに向け、米国内で調整を続けている中谷(C)Getty Images

「ジュントの強みは、身長とリーチの長さ、そして(井上よりも)少しだけ若いこと」

 中谷が珍しく打ち込まれ、苦戦を強いられたセバスチャン戦について「試合を見直して、どうすればもっと良くなるかを見極めた」と振り返ったエルナンデス氏は、井上戦で勝利を呼び込むポイントを挙げている。

「イノウエがジュントをノックアウトしたいと思っているように、我々も彼をノックアウトするつもりで臨む。彼(中谷)ほど自分自身に厳しい選手はいない。ただ、それはイノウエも同じように感じているはずだ。だから、結局のところ、どちらが一足先に戦術を実行できるかが勝負の分かれ目になると思う」

 さらに「イノウエがリング上で繰り出すあらゆる動きに、ジュントが反応してくれることを期待している。タイミングがすべてだ」と対サウスポーの経験も豊富な井上が主導権を握るであろう展開も想定しているというエルナンデス氏。ただ、「ジュントの強みは、身長とリーチの長さ、そして(井上よりも)少しだけ若いこと」と強調する62歳は、「それ以外は、どっちが先にパンチを当てるか、どちらがより速いか、そしてどちらがパンチをよりうまく受け止められるか、といった点にかかっている」と分析した。

 無論、簡単な試合ではない。日進月歩で進化を続けてきた中谷でさえも、これまでとは、一線を画す心身をすり減らすような展開が予想される。ましてやKO勝利を公言する井上が真っ向勝負を挑めば、押し込まれる戦いとなる可能性もある。

 それでも、陣営には揺るぎない覚悟がある。エルナンデス氏は、こうも漏らしている。

「もしも、イノウエをノックアウトして倒すことができるなら、私は、その翌日に死んでも、人生に未練はない。そうなれば、自分が目指してきたこと、成し遂げたいと思っていたことが、すべて達成されたことになるからだ」

 中谷とって修羅の時間となる井上戦をどう戦うか。モンスターが狙いを定めた若きチャレンジャーは、文字通り死に物狂いで勝利を狙う。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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