20回無失点3連勝で無双状態の佐々木朗希でも「開幕24連勝」は無理?…行く手を阻む「4つの壁」とは

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 気は早いが、いまの好調が続くようなら「24勝0敗」に挑む有力候補には違いない。ただ佐々木が乗り越えなければならないハードルは多い。

 まず1年間ローテーションを守ったことがない。昨季も開幕5連勝と春は好調だったが、蓄積疲労を考慮され、夏場は1ヶ月近くローテを外れた。大事に育てる球団方針もあって規定投球回には届かず、先発20試合で9勝4敗、防御率2.02だった。1年間トータルで見て、途中でスタミナ切れを起こさないペース配分ができるかが課題になる。

 球場との相性もある。今季3戦はすべてZOZOマリン。本拠地は得意で、昨季も12試合で防御率0.76と他球場に比べて突出していた。4月下旬からは敵地での戦いが続くだけに、真価が問われる。

 試合終盤の継投にも不安がある。この日は、抑えの益田がピンチを抑えて3ー2の1点差で逃げきったが、降板後に佐々木朗以上のボールを投げる投手はなかなかいない。リリーフ陣の踏ん張り次第だが、イニング途中で交代した場合には、敗戦投手になるリスクも伴う。

 楽天田中はかつて「マー君、神の子、不思議な子」と当時の野村克也監督から呼ばれたように、とくに日本一になった13年は神がかった活躍を見せた。実力、体力に加えて運も必要ということ。普通に考えれば夢物語の「開幕24連勝」も、年々課題を克服してスケールアップする現在なら…。連勝をどこまで伸ばせるか。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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