同姓同名の選手交代は史上初! 巨人3軍で「坂本勇人に代わって坂本勇人」仕掛け人は駒田監督

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 そもそも同姓同名自体が珍しいが、同じチームに同時期に所属となるとかなりのレアケースだ。1軍でそろって活躍した例は、日本ハムの田中幸雄(たなか・ゆきお)。1986~89年の4年間、同じチームでプレーした。2000安打を放った「ミスターファイターズ」こと内野手の田中幸雄氏が有名だが、投手の田中も1985年6月9日の近鉄戦(後楽園)でノーヒットノーランを達成するなどプロ通算25勝を挙げている。

 先輩の投手田中が190センチの長身から「オオユキ」の愛称で呼ばれ、内野手田中は184センチもあるのに「コユキ」と呼ばれた。場内アナウンスでは投手が「背番号12田中幸雄」、内野手が「背番号37田中幸雄」とコールされた。スコアボードの表記はそれぞれ「田中幸」と「田中雄」と区別された。

 2人の「田中幸雄」は1軍の試合でともに出場する機会もあったが、DH制で当時はセパ交流戦もないため、投手と内野手が交代する場面はなかった。同じチームでの同姓同名選手は、他に1971~72年西鉄の「高橋明」(投手と外野手)、82年阪神の「佐藤文男」(ともに投手)がいるが、同じ試合には出場していない。

 今回の「坂本勇人」共演は、育成や調整が目的の3軍だから実現できた部分はある。育成から1軍への道のりは簡単ではないが、いつの日か東京ドームで2人の坂本勇人が「まぎらわしい」と大騒ぎになる日を心待ちにしたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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