出場継続に「理解できない」 “恩師”マッドンが大谷翔平の休養に持論「今すぐ全てをやめさせるべきだ」

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右肘の故障後も出場を続けている大谷。そんな天才の状況に元エンゼルス指揮官が異論を示した。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)は“苦境”に立たされてもプレーし続けている。

 去る8月23日に大谷は右肘側副靭帯の損傷が判明。球団は「セカンドオピニオンを待っている」(ペリー・ミナシアンGM談)としたうえで、今シーズン残り試合での登板がなくなったと発表した。しかし、負傷をしている二刀流戦士は、エンゼルスのポストシーズン進出の可能性が限りなくゼロに等しい状況にも関わらず、「打者」として毎日出場を続けている。

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 本人と代理人が球団首脳陣と話し合ったうえで、右肘の怪我が打撃に影響はないという判断を下した。実際、故障が判明してからの大谷は、9試合で打率.348、OPS1.092と上々の成績を残している。

 しかし、ポストシーズン進出の可能性が立たれている状況下でのプレーに懐疑的な声を上げる識者もいる。20年から約2年半にわたってエンゼルスを率いたジョー・マッドンだ。現地8月29日にMLB公式ネットワーク番組『MLB Now』に出演し、「今すぐ全てやめさせるべきだ」と語った。

 かねてから「対戦相手を見極めて正しい選択をするべきだ」と大谷の起用法への持論を説いてきた。そんな百戦錬磨の指揮官は今回も「ペナントレースでどの順位につけているかによるけど、事実としてエンゼルスの現状はプレーオフのチャンスがないんだ。だから、手術が必要で、彼を回復させて少なくとも来年に打者として復帰させるためには、やめさせるべきだ。私には理解できない」と強調。そして、本人の出場意欲に理解を示しながらも、休養を与えるように訴えた。

「ショウヘイが唯一、やり残したことは、打者としてさらなる記録を追い求めることだ。しかし、このやり方はすべてを後ろ倒ししているだけだと思う。このまま続ければ、来シーズンの何試合かも危険にさらしてしまう。私は良くない判断だと思っている」

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