大谷翔平、投手復帰の現状はどうなっている? ドジャースが固める慎重姿勢に集まる関心「復帰そのものは想定よりも遅れている」

投球練習を段階を経てこなしている大谷。(C)Getty Images
完全復活に向けた道のりは、やはり平たんなものではない。
現地時間4月17日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、米ポッドキャスト番組『The Jim Rome Show』に出演。目下、進行中である大谷翔平の投手としてのリハビリ経過について「復帰のタイミングについては、まだ数か月は先になる」と言及。あらためて慎重な姿勢であることを示した。
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無論、着実にステップは踏んでいる。2023年9月に2度目の右肘手術を受けて以来、実戦登板からは遠ざかっている大谷だが、今春にはブルペンでの本格的な投球を再開。現地時間4月16日には本拠地でセットポジションから4シームに加えて、2シーム、スプリットを交えて14球を投じた。
昨年11月に執行した左肩手術の影響もあって、想定よりも復帰時期に遅れは出ている。春先には「5月より早まるかもしれない」と前向きに語っていたロバーツ監督も、レギュラーシーズンがスタートすると一転して慎重姿勢をとっている。一部で「復帰まで18か月もかかるというのは馬鹿げている。本来なら早く終わっているはずだ」「ここまでのプロセスは馬鹿馬鹿しいほど遅い」(MLB球団でリハビリ計画のコンサルを務めるウィル・キャロル氏談)と揶揄されてもなお、頑として実戦に向けたゴーサインは出していない。
そんな“投手・大谷”の現状には、現地メディアも敏感に反応している。ロバーツ監督の「まだ数か月先になる」という言葉を「ネガティブ」と評した米誌『Sports Illustrated』は「ショウヘイ・オオタニがメジャーリーグでふたたび投げられるようになるためには、まだしばらく時間がかかる。ロバーツ監督は我々に爆弾を落とした」と嘆く。