大谷翔平は休まるせるべき “恩師”マッドンが指摘したエ軍の起用法への懸念「彼の仕事量は極めて異質」

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エンゼルス在任中は大谷の状態を常に確認しながら、時には休ませていたというマッドン。この百戦錬磨の名将は、今の偉才の状態をどう見ているのか?(C)Getty Images

「私が彼に休みを取るように頼んだことがあった」

「ショウヘイはかなり疲れている。16日で16試合目をこなしているからね」

 現地8月9日に行われたジャイアンツ戦後、エンゼルスを率いるフィル・ネビン監督は、そう語った。この日に「2番・指名打者兼投手」で先発登板を果たし、今季10勝目を挙げた大谷翔平。前人未到の2年連続の「2桁勝利&2桁本塁打」を記録した試合後に「休みが必要なら休むことが大事」と振り返った天才の表情には疲労の色が垣間見えた。

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 今季の大谷が欠場したのはわずか2試合。今月3日のマリナーズ戦では右手中指のけいれんで途中降板を余儀なくされたが、最後まで打席には立った。ゆえにSNSなどでは「休んでほしい」「もう気持ちが途切れない方がおかしい」といった状態を案ずる声が相次いだ。

 大谷をいかに“ベストコンディション”で試合に向かわせるか。これは悲願のポストシーズン進出に向けた過酷な戦いが続くエンゼルスにとって大きな課題と言えよう。ただでさえ、故障者を多く抱えるチーム状況を考えても彼を失うのは大きな代償となる。

 そのテーマの大きなヒントとなる考えを提唱する名将がいる。20年から約2年半にわたってエンゼルスを率いたジョー・マッドンだ。

 エンゼルス着任時に、大谷自身の意向に則って制限を設けない起用法を確立させたマッドン。それが今に至るブレイクに繋がったのだが、けいれんなどが出ている現状を目にして思うところがあるようだ。現地8月7日にMLB公式ネットワーク番組『MLB Now』に出演し、「誰もが知っているが、過去2年間の彼の仕事量は他の選手たちとは比べ物にならない。極めて異質な量だ」と指摘。首脳陣から休みを求めてもいいのではないかという意見を語った。

「昨シーズンにも私が彼に休みを取るように頼んだことが2回ほどあった。いずれも疲れが溜まっているように見えたからだ。彼はじっくりと腰を据えて計画を決め、説明をしたら理解をしてくれる」

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