巨人・田中俊太がDeNA移籍へ 過去に巨人のプロテクトから漏れて他球団に移籍した選手のその後とは
同じようなケースが2013年に大竹寛投手獲得に伴い、巨人から広島へ移った一岡竜司投手。巨人では2軍の抑えとして、それまで1軍では13試合の登板だったが、移籍1年目から勝ちパターンの中継ぎに定着。この年は31試合に投げ、2勝0敗2セーブ16ホールド、防御率0・58と驚異的な数字を残した。2016~2018年の広島のリーグ3連覇に大きく貢献。2016年は27試合で防御率1・82。2017年は59試合で同1・85、2018年は59試合で同2・88と広島ブルペンになくてはならない存在となった。
一方で同様に期待されながら、芽が出せない期待の若手もいた。2014年に相川亮二捕手獲得に伴い、巨人からヤクルトへ移った奥村展征内野手は、巨人でも将来のレギュラー候補と位置付けられていたが、新天地でも1軍定着は果たせていない。2017年に野上亮磨投手獲得に伴い巨人から西武へ移った高木勇人投手は、2年間で計10試合にしか投げられず、2019年オフに戦力外となった。
過去には江藤智、工藤公康、内海哲也、長野久義ら、全盛期を過ぎたとみられる大物ベテランがプロテクトを外れ、他球団へ移籍したケースもある。こうした大物の獲得には、一種の博打のような感覚が必要だが、プロテクトしきれなかったダイヤの原石こそが、他球団が最も欲しい選択肢であろう。まだプロ3年目、27歳と若い田中俊は後者にあたる。
2学年年下ながら、人的補償としては「先輩」にあたる平良ら成功例に続けるのか。はたまた大和、倉本、柴田、中井ら粒揃いで、若い牧、伊藤裕、森らも控える内野陣に割って入れるのか。神奈川県厚木市出身で地元チームとなるDeNAで、これまで以上に田中俊の動向が注目を集めることになる。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]