「キャリア最高のパフォーマンスだった」王座初防衛を果たした井上拓真を米メディアも激賞!「兄の陰から完全に抜け出した」

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内容をともなった井上の勝利に大橋会長も満足そうだった(C)Getty Images

 難敵を打ち崩しての見事な初防衛だ。

 2月24日、東京・両国国技館で行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチで、王者の井上拓真(大橋)が挑戦者の同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)を9回44秒、KOで下し、ベルト防衛を果たした。

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 最後まで攻めの姿勢を貫いた。序盤よりカウンターの右を的確にヒットさせていた井上は、中盤以降、執拗に距離を詰めてくるアンカハスに応戦、接近戦でも真っ向から打ち合いを演じた。元世界王者の拳を顔面やボディに受けながら笑顔を浮かべる場面もあり、終始、現チャンピオンとしての気持ちの強さも感じさせるファイトを展開。

 両者が退くことなく、激しくパンチを繰り出し続ける攻防の中、迎えた第9ラウンドに試合は決着した。それまで同様、ラウンドの開始から互いが距離を詰めて打ち合う。井上が右ボディを2発ヒットさせると、アンカハスが崩れるように倒れた。そのまま起き上がることができず、試合のゴングが鳴らされた。

 下馬評では経験、キャリアで上回るアンカハス優位の声も少なくなかったものの、王者が文句のつけようのない完勝でベルトを守った。相手を凌駕し打ちのめす圧巻のKO劇は、リングサイドで見守った兄・尚弥の戦いを彷彿とさせるほどでもあった。

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