「怯えていた」元UFC王者ガヌーに苦戦の現役王者フューリーに止まぬ批判「ボクシング界にとって大惨事になるところ」

タグ: , , , , , , 2023/10/30

ガヌーのカウンターを被弾してリングに倒れたフューリー。そんな現役王者の姿に批判の声が飛び交った。(C)Getty Images

 超満員の会場も沸き返る試合内容だった。現地10月28日、ボクシングのヘビー級10回戦がサウジアラビアの首都リヤドで行われ、WBC世界同級王者のタイソン・フューリー(英国)が、元UFC世界同級王者のフランシス・ガヌー(カメルーン)に2-1の判定勝ちした。

【動画】ガヌーの渾身パンチにダウン! フューリーの失態シーンをチェック





 最終的に敗れはしたものの、いわば“挑戦者”のような立場にあったガヌーの奮闘は世界を驚かせた。3回にはカウンター気味に鋭い左フックを炸裂。身長206センチの巨漢フューリーが崩れ落ちる。思わず尻もちをつき、ダウンを奪われた現役王者は「嘘だろ」と言わんばかりに目を丸くした。

 その後は自慢の粘り強さでペースを取り戻したフューリー。しかし、試合中盤位は肘打ちのような打撃も見せるなど、リング上でやや動揺するような姿を見せたのも事実だ。対峙したガヌーも手応えを口にしており、試合後に米スポーツ局『ESPN』の取材に応じた際には「勝ったのは俺だった。疑いの余地なんてないさ」と断言。さらに「判定に行けば、俺に勝ち目がないのは分かっていた。それは俺が弱いからではなく、俺が向こうのビジネスにどかどかと踏み込んできた新顔だからだ」と語ったほどだった。

 エキシビジョン的な要素が強かった一戦とはいて、相手に気圧された振る舞いも見られたフューリーには、厳しい声も飛んでいる。試合を中継していた『DAZN』で解説を務めたトッド・グリシャム氏は「プロモーターがどんな勇ましい顔をしても、彼らは恥をかいたと思うよ。もし負けていたら、ボクシング界にとっても、フューリーのキャリアにとっても大惨事になっていた」と指摘する。

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