陽岱鋼 巨人5年15億の「収支決算」とは

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 一方で異例の大型契約を結んだことで周囲の目も厳しさを増した。昨シーズンは38試合に出場し、63打数15安打、打率238、1本塁打と低迷。契約更改後はネット上で「複数年契約だからって本塁打1本で現状維持って・・・」「安打15本で3億円なら1本換算で2000万円か」の声が飛び交うなど、風当たりはキツくなる一方だった。

 背景には「巨人のFA選手というのは大きく注目を集めるだけに、結果を残せないとより厳しい目で見られる傾向はある。移籍選手はその壁で誰もが苦しんできた」(球界関係者)と常勝軍団ゆえの難しさがあるという。

 一方、近年のFA戦士で数少ない成功例とされるのは今オフ、巨人の二軍打撃コーチに就任した小笠原道大氏(48)だ。日本ハムで日本一を成し遂げ、06年オフにFAで巨人に移籍した同氏は翌07年から4年連続で打率3割、30本超えをマーク。「オガラミ」など、同じく移籍してきたアレックス・ラミレスらと共に勝負強い打撃でチームを牽引し続けた。

 入団当時は4年15億円超の大型契約も注目を集めたが、結果としてチームは07年から3年連続でレギュラーシーズン1位、09年には日本一に輝くなど「優勝請負人」としての功績をしっかり果たしたことで、今だにジャイアンツファンの間でガッツの活躍は語り草ともなっている。

 「ガッツ超えはさすがに難しいとしても、求められて入団した選手としては陽の成績はあまりに寂しい。本人もこのままでは終われないとの気持ちも強いのでしょうが、新天地でしっかり頑張ってほしいですね」(同)

 悩んだ5年間を糧に新しいステージへ羽ばたけるのか。今後も注目を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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