オリ・山本由伸の飛躍の裏側にあった「やり投げ理論」と練習方法

タグ: , 2019/1/23

新成人・オリックス・山本由伸の決意と活躍の裏側にあった「やり投げ論」

 2017年に宮崎・都城高校からドラフト4位指名でオリックスに入団した山本由伸投手。高校2年の県大会決勝ではノーヒットノーランを達成し、高校時代から頭角を現してきた。プロ2年目の2018年シーズンには54試合に登板し、4勝2敗1セーブ32ホールド、防御率2.89という好成績を残した、期待の二十歳だ。そんな山本投手の活躍に至るまでの「野球観」と少し変わった「トレーニング方法」を紹介する。

(C)ORIX Buffaloes





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理論的に野球と向き合いたどり着いた「やり投げ法」


 オリックスの試合前練習を見にいくと、一人野球ではない競技をしている選手に目が止まる。山本由伸選手だ。彼は真剣な眼差しで黙々と競技用の「やり」を投げているのだ。「野球ボールは小さく、変な投げ方をしてしまっても気がつけない。野球ボールだと誤魔化しができてしまうので、投球フォームのチェックと力やバランスの感覚を確かめ、体にすり合わせる為にやり投げ練習を取り入れました。」と本人が語るように、山本選手はトレーニングに詳しい先生からこの練習を教えてもらい、2017年シーズンのオフから取り入れ始めたそうだ。

「野球は上から下に投げ、やり投げは下から上に投げるが、違和感はないのか?」と聞くと、山本選手は「投げるというよりも乗せるという感覚でやりを投げています。野球ボールもその感覚で投げた方が力加減がちょうどいい。完全にやり投げの投げ方ではないけれど、野球の投げ方と上手く擦り合わせて合致させるイメージでやっています。まだその感覚やバランスは探し中です。」と、独自の表現で答えてくれた。

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