村上宗隆の「4番起用」は是か非か?日本一の投手コーチが見解「あと2試合は使うと思う」

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(C)Getty Images

 野球日本代表「侍ジャパン」が3月10日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2戦の韓国戦で、13ー4の大勝を収めた。3回表に3点を失ったものの、すぐさま3回裏に一挙4点を奪って逆転すると、その後も打線が爆発。2番の近藤健介(29)がソロアーチを含む3打点、5番の吉田正尚(29)が5打点と存在感を示した。

 しかし、4番に座る村上宗隆(23)の調子が上がってこない。この日は犠牲フライで1打点を記録したが、4打数無安打と快音を響かせることはできなかった。

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 WBCは短期決戦。昨年のセ・リーグ三冠王といえども、このまま不調が続く選手を起用し続けていいものだろうか。現役時代に最多勝や最優秀防御率など数々のタイトルを獲得し、引退後はダルビッシュ有(36)や田中将大(33)らを育てた”日本一の投手コーチ”佐藤義則氏は、「打線の組み替えは予選の最中にはないだろうね」と見解を語った。

 韓国戦を「これだけ打線が打ってくれたんで。このまま打つ方も調子に乗っていけるかなと感じる。連打も出てるし、いいところでタイムリーも出ている」と打線の出来を評価しつつ、村上に関しては「4番から変えちゃいけない」という。その理由は何なのか?

「吉田が後ろにいるので、村上が凡打になってもチャンスで返せる。野球というのは、誰かの失敗を誰かが返してくれるもの。そうなると、打てなかった打者も、打ったくらいの気持ちになれるのが野球だ。仮に村上を後ろに回した場合、吉田が打っても村上が打てなかったら大量点が入り難くなってしまう。そのダメージの方が大きい」

 ただ、気がかりなのは、3番の大谷翔平(28)を上手くプロテクト出来ていないことだ。今後大会が進むにつれ、相手が大谷との勝負を避ける場面が増える可能性もある。しかし、佐藤氏は言う。

「大谷が勝負を避けられるケースは増えてくるかもしれないけど、それを村上が打開してくれる方に期待したい」

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