羽生結弦が光を当てた「カメラマン」という職人 「黒子」から表舞台へ

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 そして、こう続けるのです。

「それに対してカメラマンは『黒子』にならざるをえない、そうあるべきという風潮があったのは事実です。しかし、羽生さんの存在がそんな閉塞感に風穴を開けてくれた。被写体への強い想いを抱いて、心を込めてシャッターを切る。卓越した技術とそういった情熱によって生み出された一枚は、受け手へと必ず届く。羽生さんのファンとはそんな理想的な関係を築くことができている。奇跡としか言いようがありません」

 過去にも腕に優れたカメラマンや、アスリートへの深い敬意を抱いて現場に向かうカメラマンはいたはずです。それではなぜ今回、「神カメラマン」のように知られる存在になったのでしょうか。

「社内では『ファンのリテラシーの高さでは』という結論になりつつあります」と前述のデスクは言います。

「野球やサッカーなどの人気競技、人気チームはあっても、ここまで『誰が撮っているか』を気にするファンはいなかった。しかし、羽生さんのファンは『誰が撮った』『誰が書いた』までしっかりとチェックして、報じるメディア側の熱量も見定めている印象です。だから、やりがいがあるし、気が抜けない。そしてここは特に重要なのですが(笑)、『羽生は売れる』と数字で実証した。ならばカメラマンも前面に押し出していこうというのは自然な流れ。ファンの高い意識が現場を動かしたんです」

 情報の受け手が高いレベルでの報道を求め、送り手側も汗を流して、それに呼応していく-。

 そんな理想的な関係が築きあげられたのも、羽生結弦という稀代のスケーター、表現者がいるからこそと言えそうです。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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