「選手の士気向上に直結している」なぜ橋上監督代行が指揮を執る巨人は好調なのか 近鉄OB佐野慈紀氏の考察「調子のいい選手を積極的に…」ベテランの働きも評価
ほかにも各コーチ陣の進言も選手起用に活かしていると伝えられている。
4日のオリックス戦(東京ドーム)で田中将大とバッテリーを組んだのはベテランの小林誠司だった。7回7安打1失点と好投。移籍後最多の112球を投げる力投を支えたのはリードにも定評のある小林だった。
このバッテリーに関しても担当コーチから進言があり、プランを活かした形だったという。ほかにも交流戦では好調な松本剛をクリーンアップに一時組み入れるなど、柔軟な起用も目立つ。
さらに、監督交代によりチーム全体に芽生えた「危機感」もプラスに働いていると佐野氏は指摘。
「もっとやらないといけないという気持ちになった時に、ベンチが背中を押してくれれば勢いはつく。長嶋さんの一周忌特別試合での丸の代打逆転満塁ホームランや坂本の好守などベテランがチームを引っ張ろうという姿勢が見られる」とこれまでチームを長く引っ張ってきた中核選手の奮起も高く評価した。
交流戦ではセ・リーグ各チームがパ・リーグとの戦いに苦労する中、巨人は善戦している。先週は負けなしで首位の阪神に1.5差と迫る。先発、リリーフ陣も安定。「戦う形」が見えてきたこともリーグ戦再開を見据え好材料とされる。
チーム状態は確実に上向いている。確実に勝ち星を重ねる巨人の逆襲に期待したい。
【さの・しげき】
1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。
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