ロボットがお口の健康をサポートする!

タグ: , 2021/10/21

特に取り上げたいのは、オーラル・フレイルの予防にもなるトレーニングロボットです。

元来日本人はロボットと親しい関係にありました。1952年に発表された鉄腕Aは、ロボットとの共存を空想させてくれました。それから産業用ロボットが的確に部品を組み立てたり、1985年に開催された「つくば博」では人型ロボットが来場客を案内する光景を見れば納得できるでしょう。

摂食機能の低下は全身疾患につながります。新しく「口腔機能低下症」という疾患が定義された背景には、口の機能を維持させるためのサポートも重要という概念があります。

在宅医療・介護の需要の高まりに、それを担うスタッフの数が追い付いていません。人出不足が深刻なのは周知の事実です。

そこで親しみのあるロボットがいれば、在宅リハビリテーションのお手本を見せることはできるでしょう。このロボットはオーラル・フレイルの予防における、深呼吸,首の運動,肩の上げ下げ、そして発声訓練が可能です。全身運動は周囲が気になってスペースも必要ですが、場所を取らずに卓上で実践できます。

そもそもこのロボットはコミュニケーション用に開発されたらしく、相対する人の性格や感情に合わせて雑談できるお利口さんなのです。

展示ブースで説明して頂いた先生とお話ししていたら、ちょっとしたアイデアが浮かびました。

誤嚥が起きたら激しく咳き込んだりむせたりします。しかしむせない誤嚥の高齢者も多く、知らず知らずに誤嚥性肺炎が進行するケースがあります。(出典;藤島一監修 嚥下障害のことがよくわかる本)

このロボットに誤嚥の有無などを判定できる機能を搭載すれば、もっとオーラルフレイルのサポート役になるのでは?と・・・。

又、このロボットに次の機能を持たせると、日頃のリハビリの成果が見える化できるように思ったのです。

1.嚥下機能の評価法「反復唾液嚥下テスト」(30秒間につばを何回飲み込めるかをカウントする)ができる機能

2.食べ物を飲み込み易いように、適度な柔らかさや大きさ(食塊)にしたり、のどの奥にそれを送り込む役割のある舌の力(舌圧)を測ってくれる機能

「トレーニング」は続けなければ効果は出ません!お口の訓練も同じです!!

続けるためにはパートナーがいると励みになるので、このロボットがあなたの相棒になるかも知れませんね。

参考;2019年8月29日 イノベーションジャパン2019





[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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