乾燥の季節、保湿ってなに?

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[文:女性医療クリニックLUNA(http://www.luna-clinic.jp/)]

 お肌の乾燥が原因と思われる皮膚のトラブルで外来に来られる方も少なくありません。肌のかさかさに悩まれている方も多いのではないでしょうか?

かさかさ肌には保湿、と言いますが、保湿は何でしょうか?なんで肌には潤いが必要なのでしょう?

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 実は皮膚という臓器の最も重症な役割に「内側の水分を守ること」「外界からの異物の侵入を防ぐこと」があります。皮膚は私たちの体を日々外部の刺激から守ってくれているのです。その皮膚の中でも一番外で頑張っているのが角層という部分です。角層は全身を覆うラップのようなもので、角層がなければ体の水分は失われ、人間は24時間も生きていることができません。健康な皮膚ではこの角層に20から30%の水分が常に保たれています。保湿の主役は角層といってもいいでしょう。

その中でも保湿の3要素、といわれるものがあります。「皮脂膜」、「天然保湿因子」、「角質細胞間脂質」です。何やら難しい言葉が出てきましたが、天然保湿因子は水分を捕まえて離さない性質をもち、角質細胞間脂質は主にセラミドやコレステロールで構成され、水の層と脂の層がミルフィーユのように重なることによって水分を保持するとともに物理的に外界からの異物の侵入を防いでいます。皮脂膜は過剰な水分の蒸発を防ぐ蓋のような役割をしています。

ですから肌を保湿して、これらの役割をそれぞれ助けてあげることが大切です。といっても難しいことではありません。

具体的には角質が湿っているうちに、角質が乾いているならばたっぷりと化粧水をしみこませて、保湿クリームなどでケアし、水分を角層に閉じ込めることを手伝ってあげればよいのです。セラミド配合、などの保湿クリームを使ってもいいですね。この際、どんなスキンケア用品を使えばよいのか。ずばりお気に入りを使うことです。お気に入り、つまり自分が使っていて心地よいこと、自分の肌に合っているということです。ひりひりしたり、赤くなったり、少しおかしいな、と思ったら使い続けるのはやめましょう。

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