【現地発】湧き上がった「ハポン」の大合唱 “温存”したいスウェーデン戦は奇策もあるか 1位突破を懸けた最終戦で問われる森保采配の真価【W杯】
第2戦でスタメン4人を入れ替えた森保監督。最終戦ではどんな手を打つのか(C)Getty Images
エルヴェ・ルナール監督新体制へ移行し、日本の前に立ちはだかるのではないかと見られたチュニジア。しかしながら、現地時間6月20日の日本代表は序盤から凄まじい迫力で敵陣に迫り、相手の良さを一切、出させなかった。
【動画】W杯で初の4得点!チュニジアを圧倒した鎌田、上田、伊東の全ゴールを見る
始まりは開始4分の鎌田大地の先制弾。右CB冨安健洋から鎌田、上田綺世を経て、長い距離を走った田中碧にボールが渡り、そこから中村敬斗が局面打開して、鎌田が仕留めるという理想的な一撃が生まれ、日本は間違いなく勢いに乗った。
流れを加速させたのが、絶対的エースFWの上田。2022年カタールW杯では第2戦・コスタリカ戦で先発1トップに起用されながら、仕事らしい仕事ができず、前半のみで替えられた屈辱を晴らすべく、自己研鑽を続けてきた成果が31分の2点目に凝縮されていた。
「率直に嬉しいです。4年前に自分が悔しい思いをして、そこから積み上げてきたものが繋がった感じです」と本人も力を込めていたが、あえて裏抜けした伊東純也にパスを出さず、自ら決め切ったところに、点取屋の強い自覚が伺えた。
69分にはその上田のフリックに抜け出した伊東が3点目をゲット。さらに83分には右ポケットに侵入した佐野海舟の浮き球のマイナスクロスを上田が滞空時間の長いヘッドで合わせ、4点目を叩き出す。鹿島アントラーズサポーターが喜びそうなホットラインが完成し、「それもあると思うし、何よりチームの結果につながってよかった」と佐野も嬉しそうにコメントしていた。
久保建英、町野修斗を欠いた攻撃陣が分厚さを示し、田中碧が加わったボランチが新たな色合いを示し、板倉滉と冨安のアヤックスコンビが入った最終ラインも安定。攻守両面でいい部分が光った4-0の完勝だった。日本はW杯に8大会連続出場しているが、ここまで対戦相手を完膚なきまでに叩いたのは初めてかもしれない。『強い日本』を目の当たりにしたエスタディオ・モンテレイの大観衆から「ハポン」の大合唱が湧き上がったが、それも納得の風格ある試合運びだった。
この勝利で日本は勝ち点を4に伸ばし、一足先にスウェーデンを5-1で倒したオランダと並んだ。が、オランダの方が得失点差で上回っているため、日本は現状2位につけている。
そのうえで、25日のグループ最終戦を迎えることになるが、日本の相手は勝ち点3で3位にいるスウェーデン、オランダの相手は2連敗でグループ敗退が決まったチュニジアということで、日本はやや不利な状況にいる。












