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「誰が出ても戦える」は本物か ロス五輪を目指すU-21日本代表が韓国に敗れて準優勝 ターンオーバーの先に残った“宿題”とは【アジア大会】

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 目まぐるしく選手を入れ替える指揮官のマネージメントを選手たちはどう受け止めているのか。まず市原はこう語っていた。

「誰が出ても強くならなきゃいけない。五輪本大会になった時に誰かが呼べないとか、アクシデントがあった時、『それじゃあ勝てない』というようでは金メダルは遠い。だから、僕は剛さんのメンバー変更はいいチャレンジだったと思う。それでウズベキにも勝っていますし。結果的には僕らの力不足だったと考えています」

 2025年E-1選手権(韓国)でA代表経験のある中盤のリーダー・大関友翔(川崎)も「誰が出てもみんないい準備ができていましたし、『誰が出ても』というのがこのチームのよさ。『ターンオーバー』というワードは1回も出てきていないですし、『全員で戦う』と常に剛さんは言っているので、僕らはそう考えながらやっていました」と指揮官の考えを尊重。ベストを尽くしたことを明かす。

 試合ごとにここまでの大幅な変更ができるという意味では、大岩監督は森保一監督よりも”勝負師”なのかもしれない。森保監督は重要局面では信頼できる面々にこだわる傾向が強いからだ。2026年北中米ワールドカップ(W杯)でも第3戦・スウェーデン戦(ダラス)で大胆変更の必要性を多くの関係者が主張する中、指揮官は手堅いメンバーを送り出している。短期決戦で勝とうと思うなら、大岩監督のように思い切った起用ができないといけないだろう。

 ただ、そのためには”潤沢な選手層”が必要不可欠。今回のU-21日本代表はそこが足りなかった。特に攻撃陣は横山のドリブル突破と嶋本悠大(清水)の万能性に頼りがちで、絶対的1トップが不在だった。ンワディケ・ウチェブライアン世雄(オールボー)は発展途上だし、道脇豊(いわき)もU-17日本代表時代から成長曲線が上がっていない。同じロス世代の後藤啓介(フライブルク)や塩貝健人(ヴォルフスブルク)を五輪本番に向けて招集できればいいが、それも難しいだろう。

 10代での欧州移籍が加速する中、目ぼしいタレントが2028年1月に日本で開催予定のアジア最終予選(AFC・U-23選手権)に出られるかどうかも分からない。大岩監督はこの先も難しいチーム作りを迫られる。そのうえでA代表監督も兼務するのだから、先々が明るいとも言い切れない。

 アジア大会の指揮官のマネージメントを今後のロス五輪、A代表にどうつなげていくのか。それをしっかり検証しなければ、難しい方向に行ってしまう恐れもある。日本サッカー協会には3大会連続準優勝という結果を真摯に受け止めてほしいものである。

[文:元川悦子]

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