【医師に相談】外傷性動静脈瘻(AVF)という症状を知っていますか?
Q:外傷性 動静脈瘻(AVF)の治療は保険適用となりますか?
結論から言うと、カテーテル治療(血管内塞栓術)は保険診療で対応できることがほとんどです。
医療機関を受診する際は、「外傷後にできた静脈瘤ですが、超音波検査や治療は保険診療で可能ですか?」と直接確認していただくとスムーズです。
Q:外傷性 動静脈瘻(AVF)が発生しやすい年齢は?
ケガや医療行為がきっかけとなるため、受傷した年齢に依存し、特定の年齢層にだけ起こるわけではありません。
Q:日常生活でできる痛みへのセルフケアはありますか?
患部を固定したり、適度に圧迫したりすることで、ご自身に合う痛みの和らげ方が見つかることもあります。
しかし、強いマッサージには注意が必要です。異常な血流を増加させ、痛みが悪化する可能性があります。特に患部が急に大きくなる、赤く腫れる、熱を持つ、硬くなるといった症状が出ている場合は、血栓や炎症を起こしている恐れがあるため、ご自身で刺激を与えずに医療機関のエコー検査などで状態を確認することが大切です。
過去のケガ(ガラスでの切り傷、スポーツの打撲など)や注射のあとにできた血管のふくらみ、長年続く治りにくい痛みやむくみでお悩みの方は、「もしかして昔のケガが原因?」と疑ってみることも大切です。
一人で悩まず、専門の医療機関を受診してみてください。
Q:外傷性動静脈瘻(AVF)のカテーテル治療とはどういったものですか?
外傷性動静脈瘻(AVF)に対するカテーテル治療は、血管の中から異常な血流の通り道にアプローチし、血液の流れを本来の状態に近づける治療です。
治療では、腕や足の付け根などの血管から、細くやわらかい医療用のチューブ(カテーテル)を入れます。レントゲンで血管の流れを確認しながら、動脈と静脈が異常につながっている部分の近くまで、カテーテルを少しずつ進めていきます。
血管の内側には、皮膚のように痛みを感じる神経がないため、カテーテルが血管の中を進んでいる感覚は、ほとんどわからない方が多いです。治療は通常、局所麻酔で行われます。
異常な血流の通り道まで到達したら、血管の状態に合わせて、小さなコイルや専用の薬剤などを使い、動脈から静脈へ直接流れ込んでいる血流を調整します。これにより、血液が異常な抜け道に流れ込みすぎないようにし、本来の血流に近づけていきます。
カテーテル治療は、皮膚を切開せずに行えるため外科手術と比べて身体への負担が軽く日帰りで行うことが特徴です。ただし、すべての外傷性動静脈瘻に適しているわけではなく、血管の形や病変の場所、血流の量などによって適した治療方法は異なります。
そのため、治療を行う際には、画像検査で血管の状態を詳しく確認したうえで、外科手術やカテーテル治療などの中から、その方に合った方法を検討します。
[文:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
奥野祐次 M.D., Ph.D.(医師・医学博士)
オクノクリニック 総院長
専門分野:慢性疼痛、モヤモヤ血管に対する血管内治療、カテーテル治療・動注治療、画像診断(MRI・エコーを活用した精密な痛みの診断)
2006年3月、慶應義塾大学 医学部 卒業。2008年より放射線科医として血管内治療に従事し、2012年3月、同大学大学院医学研究科博士課程を修了(研究テーマ:「病的血管新生」)。同年4月より江戸川病院にて運動器疾患に対する血管内治療を専門に担当。2014年には同院「運動器カテーテルセンター」センター長に就任。2017年10月、神奈川県・センター南にて「オクノクリニック」を開院。
現在東京を中心に全国10院を運営するオクノクリニックの総院長。運動器カテーテル治療の専門医として、長年にわたり痛みに悩む患者の治療に取り組んでいる。
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