新しい生活様式?情報の選択について

タグ: , , 2020/7/31

情報を発信する側として

先日、食事摂取基準策定にかかわっておられる東京大学の有名な先生が栄養健康情報の読み解き方という内容で話されている勉強会動画を視聴しました。

執筆業をされている方向けの内容で、発信者として研究論文の情報を発信する際は、『その研究の方法や結果原因、また研究の結語で研究者が伝えたいことまでをしっかり理解し判断しなければならず、その力を培っていきましょう。』と言う内容でした。

見た研究結果をそのまま発信してしまうと誤った情報として伝わることになりかねないのでとても注意が必要、と感じられるお話でした。

最近はWebマガジンやニュースアプリなどで手軽に様々な情報を得ることができますが、そういった記事を書かれる方はそういった情報の選択力が求められるという風に感じました。

そしてそれを受け取る私たちも、それを理解し受け取らなくてはならないのだとも感じました。

また、自分が発信する側になることもあります。

とくに管理栄養士・栄養士の方々の中でも、執筆活動をしている方や指導業務・相談業務等をしている方、講座での講話をしている方などは当然発信者になります。

もしくは、仕事でなくても相手から栄養士という認識の元、個人的な相談があったりした際の発する情報も一つの情報になります。

やはり、仕入れた情報を見極めて発信していかないといけないなと感じます。

栄養士・管理栄養士として

情報の誤った使い方という点で、管理栄養士として多くぶつかるのは、 相談・指導の場面で相手・対象者様のおっしゃる「これがいいって聞いたので食べるようにしている」という言葉でしょうか。

「いいですね~ちなみにそれは何に良いって言っていました?」と聞いてみると、「覚えていないけど良いって言っていた」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

仕入れた情報が正しくても、その人にとっての必要性が判断できていないと、あまり意味がありません。

時にはその行動が、逆に悪影響を及ぼす内容であることも少なくありません。

その情報が正しいのかどうか、またその人にとって実践すべきことなのかを見極めて提案することも管理栄養士では必要だなと感じます。

やはり、基本は学会が提唱する内容やガイドライン等で推奨されることに則ってお話しするべきですが、それ以外のところから得た場合は論文や記事の情報を読みとく力が必要で、以前のブログにもありましたが、日々の勉強や情報収集は大切だなと前述の勉強会動画の視聴を通して私も改めて感じました。

管理栄養士・栄養士としてはもちろん、私生活の中でも、正しく情報を選択する力、実践する力そして発信する力が必要な時代が来ているなと感じたというお話でした。

参考:
ファクトチェック・イニシアティブ
「統合医療」情報発信サイトeJIM(厚生労働省)
食生活ジャーナリストの会





[文:栄養士・管理栄養士の求人情報サイト Dietitian job]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

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