朝を制する者が一日を制する メジャーリーグに学ぶ朝活のススメ

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メジャーリーガーは朝早くからトレーニングジムで体を動かす 全体練習も短いが密度が濃い


 「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は朝に活動する重要性ついてお話させて頂きます。

 私は昨年まで15年間日米でストレングス&コンディショニングの専門家として活動してきました。日本のプロ野球とメジャーリーグの違いでよく言われるのが、2月のキャンプ中の練習時間の違いです。日本は日が暮れて真っ暗の午後6時過ぎまで練習することが珍しくありません。対照的に米国は午前9時ぐらいから全体練習が始まり、午後1時過ぎには終わります。これだけを比べると米国は練習が楽に感じるかもしれません。ただメジャーリーガーは個人で朝早くから活動しているのです。早朝の午前7時前からトレーニングジムで体を動かし、体幹強化や自分に足りない部分を補強したりします。そのため、更に選手より早く体を動かしコンディショニングをするコーチ陣も多く見られ、我々の分野であるトレーナー、ストレングスコーチは更に早い5時過ぎからトレーニングに励げんでる光景に当時研修生だった私は強い衝撃を受けたことを覚えています。選手だけでなく、コーチ、スタッフまでもが朝からアクティブに活動を始めることは、業務開始時から安定した心身のコンディションで臨めることを皆身をもって知っている。そんな当たり前の“朝活”を私が開始したのもこの頃でした。そして今も変わらず継続しています。

 全体練習も分刻みでメニューが組まれて効率的、合理的に進めていく。日本の選手も近年は早朝からストレッチやトレーニングで体を動かす選手が増えています。しかし、日米のキャンプを比較すると夜遅くまで練習することが一概に良いとは言えないと思います。

 これは野球の世界だけでなく、一般社会にもあてはまるのではないでしょうか。夜遅くまで連日残業を繰り返すと心身共にに疲弊して仕事の効率が上がりません。プライベートの時間も確保できず、仕事による過労・ストレスが原因で病気となり、死亡する報道を聞くと胸が痛みます。日本人は働く時間が世界の国の中でも長いです。社会全体で働く制度を見直すことが大事ですが、個人としても会社の始業時間より早く出社して活動することで脳の活性化を促し、安定した心身のコンディションで作業がはかどります。仕事を早く終えて特技や趣味などに自分の時間を割くことで充実した生活を送ることができると思います。個人でも、会社のスタイルとしても朝活を取り入れてみてはいかがでしょうか。


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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

高橋 純一(たかはし・じゅんいち)

高橋 純一

MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。

J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)

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