井上尚弥は「同じミスを2度しない」 “ダウンを奪った男”が語ったバムへの警告「簡単じゃない。イノウエを捕まえるのは難しいと思う」
井上からダウンを奪って、世界を驚かせたカルデナス。しかし、そこからの挽回にチャレンジャーは沈んだ(C)Getty Images
一度は“倒した”。だからこそ、モンスターの凄みはより鮮明に植え付けられている。
ボクシングのWBA世界スーパーバンタム級2位のラモン・カルデナス(米国)は、現地時間8月25日に米メディア『Boxing Scene』のインタビューに登場。2025年5月に米ラスベガスで対峙した同級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との激闘を振り返った。
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戦前の下馬評で格上とされた井上に対して“インパクト”は残した。最終的に“モンスター”の猛攻に晒され、8回TKO負けを喫したカルデナスだったが、2回には、トレーナーを務めるジョエル・ディアス氏が「打たせて、打たせた瞬間を狙え」と計画したカウンターを炸裂。渾身の左フックでダウンを奪って、世界を驚かせた。
勝てなかったが、井上との激闘は、国際的に「無名」に近かった男の名を世界に広め、当人が「人生が変わった」と言うほどの影響をもたらした。当時を「あのマイク・タイソンが『顔面を殴られるまでは、誰もが計画を持っている』と言っていたけど、まさにそれだ」と回想するカルデナスは、井上をダウンさせた左フックについて「あの技は、いつもやっている。ジムで練習中に覚えた技で、ボクシングの技ではない」と告白している。
「コーチは正しいワンツーの打ち方を教えてくれるけど、俺の場合は、左に動いて、右にフェイントして、左にフェイントして、右にフェイントして、ドーンッと打つ感じ。なんというか、あれはいわゆるプロの技。経験を積むうちにコツを覚える人たち……、電気技師や配管工みたいなもんだね。俺もそうやって学んだし、イノウエに対しては、それが功を奏したんだ」
ただ、先述したように井上は最終的に這い上がってきた。カルデナスとの距離感を見事に修正した4回以降は圧倒。モンスターが「証明できた」と語った8回は猛ラッシュで畳みかけ、試合を終わらせた。
万全だった対策も最後は凌駕された。ゆえにカルデナスは、世界有数の修正力を誇る井上への敬意を率直に語っている。
「自分との試合の後、MJ(ムロジョン・アフマダリエフ=ウズベキスタン)との試合を観た時に、イノウエはガードを上げ続けること、相手に勢いを与えない重要性をきっちりと理解して戦っていた。彼は自分のミスから学んだのだと思ったね。
彼みたいなタイプの選手は、試合中に一度ぐらいはミスをすることがある。でも、2度も同じミスをしない。俺がイノウエと戦っていた時、彼は序盤にガードを下げていた。だけど、こっちが最初のダウンを奪った後は、全く動きを捕まえることができなくなった。最後まで隙を探し続けたけど、見つけられなかったんだ」













