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「それはどういう意味?」「僕らはチームだ」佐々木朗希と繰り返した“問答” 怪物の再起を託されたド軍コーチの証言する舞台裏

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佐々木に問い続けた「それはどういう意味?」

 メジャーの壁にぶつかり、もがいていた佐々木の覚醒を促したヒル氏は「まずは本人の理想的な状態を探ろうとした。そこで何を感じるか、どう考えるのかを知りたかった」と回想。さらに「本来ならこう動くべきという考え方と本人の理想形が違っていたことが分かったんだ」と証言した。

「SNSが発展した今の時代はさまざまな情報が入ってくる。その影響で投手たちの多くはロウキのように落とし穴にはまることがあるんだ。『こう動かないといけない』とか『こう投げた方がいい』と本人の身体に合っていないのに思い込んでしまうんだ」

 そこで多角的なアプローチをほどこしたヒル氏。そこで精神面にもメスを入れ、本人の持っているであろう「良かった時のイメージ」を探り出す中では「核心にたどり着くまではちょっと時間が必要だった」という。

「ロウキが自分から何かを打ち明けてくれることもあるが、時にはこちら側が踏み込まないといけない必要もあった。『もう少し聞かせてくれ。それはどういう意味?』とかね。とにかく『いいかい? 僕らは同じチームだ。一緒に答えを見つけようとしているんだよ』と伝えたんだ。ロウキには『スタッフ全員が君のために動いている。だから話そうよ』って問いかける必要があったんだ」

 決して順風満帆に成長できたわけではない。それでも、佐々木が開花の兆しを見せ始めているのは、ポテンシャルを信じ抜いてくれている周囲の我慢強い協力なくしてはあり得ないと言えよう。

 まだまだ理想とする完成形には程遠い。しかし、それは成長の余地があるという裏返しでもある。ヒル氏をはじめとする多くの敏腕スタッフに支えられる佐々木が、メジャーリーガーとしてどこまで飛躍するかを興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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