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中国に圧勝→韓国に逆転負け 「過信」はなかったか? バスケ日本代表の“二つの顔”が示す世界への距離

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馬場は現代表のコンセプトに疑いを持っていない(C)FIBA

 Window3では、24年末の活動をもって日本代表から身を引くことを示唆していたベテランの比江島慎(宇都宮ブレックス)が復帰した。日本がひどく低迷していた時期の代表でもプレーをしていた比江島も、近年の日本は「力をつけてきたなという感覚」を持ったそうだが、昨夏、日本が失意の9位に終わったアジアカップを見て、再び危機感を覚えたという。

「去年のアジアカップを見ていると、僕らだけじゃなくアジア各国のレベルの高さを実感しました。僕らが成長しているぶん、他の国も成長している。また危機感が生まれたというか、初心に戻ったじゃないですけど、(世界大会に打って出ることが)簡単じゃないなとは思いました」

 2016年のリオデジャネイロオリンピックへの出場をかけた世界最終予選で全敗を喫するなど、苦渋を飲まされる経験も多々、経てきた比江島はWindow3の最中、このように話した。

 前任のトム・ホーバス氏から桶谷氏が指揮官となってまだ5か月ほどで、実際の活動期間にすればさらに短い。オフェンスをライアン・リッチマンアシスタントコーチ(アルバルク東京HC、元NBAコーチ)、ディフェンスを吉本泰輔AC(NBAデンバー・ナゲッツ傘下グランドラピッズ・ゴールドAC)が担当する、いわば分業制を敷くようにもなった。

 大幅な体制転換が施され、チームのプレースタイル等にも様々な変更がなされたわけだから、そうしたものが浸透していくには時間がかかる。韓国戦の敗戦は痛かったが、中国への快勝もまた日本の実力であると記しておく。

 今の体制の日本代表の進む方向性について、選手たちは「間違ってはいない」と口を揃えた。それは韓国との敗戦を受けても、だ。

 馬場などは代表の持つコンセプトになんら疑いの目も向けていないかのように、記者から方向性に関する質問が投げかけられると「はい」と即応し、話し始めた。

「自分たちが世界と戦っていくため、勝っていくために必要なバスケットボールと思っています。(NBAロサンゼルス・クリッパーズの八村)塁や(昨季はNBAシカゴ・ブルズに所属した河村)勇輝が入ってきた時、これは彼らが得意としているバスケでもありますし、絶対にこのオフェンスに磨きがかかっていくと思うので、すごく見込みがあります」

 日本代表は8月末のWindow4より最終の2次ラウンドを戦う。同Windowではアウェイでサウジアラビアと、ホームでカタールと対戦となる。

 Window3での「1勝1敗」は、まだ日本代表の戦いぶりには練度が足りていないがための結果だったかもしれない。そこで我々が見た濃淡の差は、ここからどこまで小さくなっていくかが見ものである。

[取材・文:永塚和志 Kaz Nagatsuka]

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