「こんなことがあるのか」日本男子が中国撃破で示した新時代の到来 “負けた後がとてつもなく強い“王国のリベンジは…卓球界は“歴史の分岐点”へ【アジア大会】
歴史的にも中国は、男子団体に敗れた後がとてつもなく強い。1979年世界選手権でハンガリーに敗れたとき、個人戦ではそのハンガリー勢全員を中国選手が倒し、次回1981年には世界選手権史上初の7種目完全制覇という徹底的なリベンジを果たした。中国が次に7種目制覇をしたのは、男子団体でスウェーデンに3連覇を許した後の1995年天津大会だったし、その次に7種目を制覇したのは、男子団体で再びスウェーデンに敗れた後の2001年大阪大会だった。
とにかく中国は、男子団体で敗れた後は、それまでにも増して尋常ではない強さで復活してくるのだ。それは男子団体を他のどの種目よりも重視しているということであり、そこで負けた屈辱は、他の6種目に優勝したところで解消されないのだろう。それが人口約15億人の国の国技ということである。だからこそ、今回の日本の勝利の価値はとてつもなく大きい。
10月19日から始まるアジア選手権、さらには2028年世界選手権福岡大会(団体戦)そしてロサンゼルス五輪2028と、中国が倍返しでのリベンジを誓っていることは間違いない。今回の日本の勝利が、中国を本気にさせて、さらに強固な中国一強時代を招くだけの結果になるのか、それともその時代を終わらせるのか。そんな時代の分かれ目に、いま日本の卓球界はある。
[文:伊藤条太(卓球コラムニスト)]
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