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LGBT(性的少数者)への差別発言で批判が殺到している自民党の杉田水脈衆院議員に対する党の対応に疑問の声が高まっている。騒動の発端となったのは月刊誌「新潮45」に掲載された杉田議員の寄稿文だ。「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」と主張。「普通に恋愛して結婚出来る人まで、『これ(同性愛)でいいんだ』と、不幸な人を増やすことにつながりかねません」、「『常識』や『普通であること』を見失っていく社会は『秩序』がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません」と過激な発言で持論を展開した。
LGBTを否定していると捉えられてもおかしくない内容で、識者や世間から非難が相次いだ。杉田議員から謝罪の言葉はなく、「殺害予告」を受けてLGBTに関連する投稿をツイッターからすべて削除した。一連の騒動で批判の矛先は自民党にも向けられている。
波紋を呼んだのは二階俊博幹事長が行った24日の記者会見だ。杉田議員の寄稿文について、「人それぞれ政治的立場、いろんな人生観、考えがある」と不問に付す考えを表明。「右から左まで各方面の人が集まって自民党は成り立っている。(政治的立場での)そういう発言だと理解したい」と語った。この対応に、ネット上では「杉田議員の発言には驚いたが、自民党の対応にはもっと驚いた」、「なぜ辞職勧告をしないのか。差別主義を黙認する政権を支持したくない」、「安倍さんの近くにいるからこの差別発言が許されるの?」と自民党の杉田議員への対応を疑問視する書き込みが集中した。
9月の自民党総裁では安倍晋三首相の3選でほぼ当確とみられていたが、杉田議員の騒動は思わぬ逆風だ。22日のツイッターで杉田議員は「自民党に入って良かったなぁと思うこと。『ネットで叩かれてるけど、大丈夫?』とか『間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ』とか『杉田さんはそのままでいいからね』とか、大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること」と綴っていた。杉田議員の発言をこのまま黙認していると、安倍政権の致命傷になる危険性をはらんでいる。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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