水原氏の違法賭博で揺れる大谷翔平 米記者は処罰の対象となる可能性を語る「奇妙な空白がある」「野球に賭けたかどうか」

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水原元通訳(右)との関係が一部で問題視される大谷(左)。(C)Getty Images

 ドジャースに所属する大谷翔平の専属通訳であった水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで球団から解雇された問題は、球界全体の話題を独占する非情事態となっている。

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 発端となったのは、「ギャンブル依存症に陥っていた」(米スポーツ専門局『ESPN』での本人談)という水原氏の行動だ。同氏は米連邦捜査局が調査を続けていた南カリフォルニア州に拠点を置く違法ブックメーカーに対して、大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)の資金送金。自身の抱えていた借金を支払っていたとして問題となった。

 メジャーリーグは「選手などが違法なブックメーカーのために働いた場合、最低1年間の出場停止処分を受ける」という厳しい規則を設けている。仮に大谷が送金先が違法ブックメーカーであると認知していた場合には何らかの処罰を受ける可能性もゼロではない。

 もっとも、大谷側は賭博への関与と認知を真っ向から否定。弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々はショウヘイ・オオタニが大規模な窃盗の被害者であることが分かり、この問題を当局に引き渡している」と声明を発表。騒動からの幕引きを図っている。

 いまだ不透明な部分は多く、真相の解明は今後の調査を待つしかない。だが、球界屈指の偉才が「一番お世話になった人」としていた名通訳のスキャンダルとあって、現地アメリカでも波紋を広げている。

 米ポッドキャスト番組『The Rich Eisen Show』に出演した米メディア『The Athletic』のアンディ・マカロック記者は「しばらくは物事が停滞する状態が続くだろう」と私見を披露。「MLBはオオタニが捜査中なのかどうかでさえ言いたがらない。これは複数の説が存在するからで、それらを把握しきれていないからだと思う」と、関係各所が沈黙を貫くワケを分析した。

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