「これ以上の台本はない」止まらなかった野次を静めた大谷翔平の特大弾に敵地記者も愕然「作り話じゃないんだ」
目の覚めるような一発を放った大谷。その一打は敵地の記者たちをも驚かせた。(C)Getty Images
絶好調の大谷翔平(ドジャース)にブーイングは禁物だ。
現地時間4月26日に敵地で行なわれたブルージェイズ戦で、大谷は「2番・指名打者」で先発出場。初回に迎えた第1打席に、地元ファンからブーイングを浴びせられるなか、ライトへの特大の一発を放った。
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試合前の先発メンバー発表の段階から大谷には、容赦ないブーイングが浴びせられた。
ブーイングをされた理由はシンプルだ。FAとなっていた昨冬に大谷はブルージェイズ入団が囁かれたのだが、その際に「オオタニはすでにトロントに向かっている」と米記者が“誤報”を流し、世間を騒然とさせた。しかし、二刀流スターはドジャースと超巨額契約を締結。この一連の騒動に「俺たちの球団にこなかった」とするファンは少なくないのである。
前日にはブルージェイズのジョン・シュナイダー監督が「ファンたちがどう思おうと、ここで彼は何ひとつ悪いことはしていない。分かるだろう? だからどうなるかは興味深いね」とコメントしたこともあり、ブルージェイズ・ファンは初打席を迎えた背番号17にブーイングと野次を浴びせた。はたして、大谷はそれにこれ以上にない痛烈な形で応える。
一死走者なしで先頭打者として相手先発右腕のクリス・バシットと対峙した大谷は、カウント1-1からインコースに抜けた83.2マイル(約133.9キロ)のスライダーを強振。高々と舞い上がった打球は、グングンと飛距離を伸ばし、ライトスタンドに着弾した。