元阪神スアレスが人気銘柄に!? パドレスが3年契約を残す守護神の電撃放出を画策する理由「成績が後退する前の賢明な選択」

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パドレスリリーフ陣の柱として活躍しているスアレスだが、ここにきて放出という向きが強まっている。(C)Getty Images

 日本球界でもお馴染みの怪腕クローザーの去就がにわかに騒がしい。パドレスに所属する元阪神助っ人のロベルト・スアレスだ。

 いまや米球界も垂涎のタレントとなっている。現在33歳のスアレスは、2015年に鳴り物入りで入団したソフトバンクを経て、2020年に阪神に加入すると、100マイル(約160.9キロ)を超える4シームとスプリットに磨きをかけて2年連続で最多セーブ王に君臨。2021年オフに虎党たちに惜しまれながらもパドレスに移籍すると、22年にメジャーデビュー。世界最高峰の舞台で声価を高め、同年オフには5年4600万ドル(約70億4000万円)という高額契約を結んだ。

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 パドレスの守護神となった昨季もスアレスは65試合に登板して36セーブをマーク。防御率2.77、WHIP1.05と上々の成績を残していた。

 連投もこなす貴重なリリーバーとして十分に戦力として機能はしている。がしかし、パドレスは球団事情からトレードでの放出を画策中だという。地元紙『San Diego Tribune』のケビン・エイシー記者は、「パドレスはほぼ間違いなく、高年俸の選手を売却し続ける」と開幕前までのトレードを示唆。チームが財政難を抱え、さらに昨季から主力選手の年俸が高騰しているため、年俸削減策を講じるとした。

 そうした球団の懐事情が複雑化する状況下で「最も可能性が高い動き」とされているのが、残り3年2600万ドル(約39億2600万円)の契約を残しているスアレスのトレード放出というわけである。エイシー記者は「パドレスはスアレス抜きでも、ジェイソン・アダムやジェレマイア・エストラーダなどの優秀なブルペン陣を維持できる」と太鼓判を押している。

 無論、確かな実績を積んでいるスアレスがトレード市場に出るとなれば、興味深いカードとなるのは必至だ。各国球界の移籍事情を発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は「パドレスがこのオールスタークローザーを実際に放出するかは不透明だ。しかし、彼らがスアレスを簡単にトレードできるかもしれないという単純な事実は否めない」と指摘。3年2600万ドルに加え、オプトアウト条項と2026年と2027年にそれぞれ800万ドル(約12億円)の支払いオプションが付帯する契約形態であるがゆえに、トレード放出の対象となるのは必然という見方を強めている。

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