「人として素晴らしい」巨人OBも絶賛、誠実さがにじみ出たヒーローインタビューも話題 9回1死までノーノ―投球、日本ハムドラフト8位入団、26歳右腕の存在感

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北山は9回1死までノーヒットノーランと快投を見せた(C)産経新聞社

 日本ハムの北山亘基があと一歩のところでノーヒットノーランを逃した。

 19日の巨人戦(東京ドーム)に先発した北山は最速155キロの直球、落差のあるフォーク、カットボール、チェンジアップなど交え、巨人打線を封じ込める。6回終了まで打者1人も許さない完全試合ペースで試合を進めた。

【動画】日本ハム北山は9回一死までノーヒットノーラン投球と圧巻のピッチングを見せた

 7回二死から泉口友汰にフルカウントから四球を与え、完全試合が途切れたものの、その後もヒットを許さず、球場も異様な雰囲気に包まれた9回。一死後に打席にはこの日途中出場の大城卓三を迎えると2ストライクと追い込んだあとの4球目、139キロのフォークをライトスタンドに運ばれ、惜しくもノーヒットノーランにあと一歩届かなかった。

 高めにホップするような勢いのある直球、山本由伸を彷彿とさせるような速いモーションから150キロ超を繰り出すとあって、巨人打線も1安打打つのがやっと。ホームランを許したものの、9回122球、1安打5奪三振1失点の圧巻ピッチング。完投勝利で今季5勝目、防御率は西武の今井達也を抜いて、1.15でリーグトップに立った。

 試合後のヒーローインタビューでは、誠実さがにじみ出た。「ファンの皆さんの声援が凄い届いていたので、何とか(ノーヒットノーランを)達成したかったが、大城選手に良いバッティングをされて、凄く悔しい」と率直な感想も。その上で「皆さんからの気持ちが届いた。とても貴重な体験をさせてもらった」と4万2273人と熱戦を見届けた両球団ファンに感謝の気持ちを伝えることも忘れなかった。

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