なぜ藤川阪神はここまで巨人に差をつけることができたのか 歴史的な16差 「勝ちながら育てる」の極意とは

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藤川監督は新任監督ながら、チームを作り上げた手腕が高く評価されている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 阪神・藤川球児監督の歓喜の胴上げの瞬間が刻一刻と近づいている。

 週末の巨人3連戦を勝ち越し、マジック7。2日からは中日と敵地で3連戦を戦う。最短優勝日は5日となる中、すでにファンの間では「Xデー」がいつになるのかといった話題もあがり始めている。

【動画】見よ、この豪快アーチ!中川は5番に抜擢された試合でプロ初アーチを記録した

 新任の藤川監督が率いるチームは今季ここまで貯金を独占、交流戦では一時失速もありながら、投打に戦力を整え、7月に11連勝を達成するなど順調に走り続けた。

 伝統の一戦の相手である2位の巨人とは16差と歴史的な強さを誇る。

 強さの背景には1-5番まで固定メンバーで戦ったこと、主力に大きな故障者が出なかったこと、及川雅貴、石井大智といった強力なブルペンメンバーもチームを後押しした。

 そして何よりも多くの球団が目指しながら、なかなか成し遂げられない「勝利と育成」の両立でも強みを見せた。

 今季が高卒4年目シーズンとなった中川勇斗は5月の巨人戦でプロ初安打を記録すると、その後も8月7日の中日戦(バンテリン)でプロ初本塁打、8月16日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初の猛打賞を記録するなど、着実にステップを上っている。

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