「現行ナゴヤドーム」最終戦、これまでと未来が凝縮されたような展開に ホームランウイング導入でどんな展開が待つか

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本拠地最終戦に勝利して手を振る井上監督(C)産経新聞社

 良い形で締めくくった。

 中日は9月21日、巨人との本拠地最終戦で5-2と勝利。この日が本拠地・バンテリンドームナゴヤの今季最終戦で、白星で終えることができた。

 そして、本拠地最終戦ということは、現行のドームの形ではラストゲームということになる。来季からはテラス型観覧席「ホームランウイング」が導入されるなど、フィールドの形が大きく変化するのだ。

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■「あわや」本塁打が何本も

 この試合では本塁打が2本飛び出し、「あわや」という打球も1つや2つではなかった。フィールドが最大6メートル前にせり出し、外野フェンスも1メートル以上低くなる。これまでは広大なフィールドと高いフェンスで屈指の「ピッチャーズパーク」だったが、間違いなく野球の形が変わる。

 本塁打は初回の上林誠知ソロと、2回の石伊雄太2ラン。上林の打球は低いライナーでそのまま右翼席前列に飛び込んでいったもので、石伊の打球は左翼席中段に届きそうな角度のついたものだった。現行のドームでもスタンドに届いているので、これは来季以降も本塁打だ。

 注目すべきは「あわや」という打球で、例えば細川成也が6回に放った適時三塁打は、中堅フェンスの最上部に当たったもので、来季以降ならおそらく本塁打だろう。

 続くジェイソン・ボスラーのセンター右への犠牲フライも、「ホームランウイング」の作りによってはフェンスギリギリとなって、結果が変わるかもしれない。巨人の岡本和真が8回に放ったセンターへの大飛球も然りだ。

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