打率1割台の「不振」を乗り越えた“異次元の二刀流” 大谷翔平が記録する防御率0.82&OPS.909の偉大さ 元同僚が証言「そもそもオオタニは他とは違う」

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打席内で高い集中力を維持し、理想的な好球必打を繰り返せている大谷(C)Getty Images

 投打で“違い”を生む、大谷翔平の「投打二刀流」が、ふたたびライバルたちの脅威となってきた。

 本人曰く「ちょっと(バットの)先の方だった」という一振りで、打撃での完全復調を感じさせた。現地時間5月29日のフィリーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場した大谷は、5年連続二桁勝利を挙げている好投手ザック・ウィーラーと対峙した3回の第2打席、カウント1-0から真ん中低めに投じられた87.8マイル(約141.3キロ)のスプリットをすくい上げるようにしてスイング。打ち上げられた打球は、みるみるうちに飛距離を伸ばして右翼席に入った。

【動画】勢いが止まらない!大谷の2戦連発、10号アーチシーン

 今季初の完全休養日が設けられた今月14日までの月間成績が、打率.150、1本塁打、出塁率.261、長打率.250、OPS.511とすこぶる悪かった大谷。だが、直近15試合では、打率.375、4本塁打、出塁率.486、長打率.714と一気に向上。一時は、デーブ・ロバーツ監督が「ホームランになっている打球が、今はレフトフライで終わっている」と不安視した打球の“失速”も減り、好球必打で繰り出す強い当たりが目に見えて増加している。

 今季の大谷は、投手として、9登板(55イニング)で、防御率0.82、WHIP0.82、被打率.147、被OPS.447とハイスタッツをマーク。「投手版MVP」と評されるサイ・ヤング賞候補にも名が挙げられるほどの快投を続けている。ゆえに打者として「球界最強水準」の打力を取り戻せば、もはや鬼に金棒。文字通りたった一人で球界のあらゆる記録やタイトルを総なめにしてしまう“可能性”も浮上する。

 無論、群雄割拠のMLBも甘い世界ではない。それこそ投打二刀流を継続することで生じる「人類未経験の消耗」が、稀代の天才をも想像できなかった壁になる懸念はある。

 だが、それ以上に「どこまで投打で数字を伸ばすのか」という期待感は膨らむ一方である。かつてエンゼルスで大谷とチームメイトだった元メジャーリーガーのクリス・ヤング氏は、MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組内において「そもそもオオタニは他とは違うんだ。打者として『不調の年だね』と言われるような成績でも、他の選手と比較すると十分すぎるほどハイレベルなんだ」と熱弁。改めて二刀流スターの“異能ぶり”を訴えた。

「たしかに4月はこれまで見てきたオオタニのような滑らかな打撃は感じられなかった。今年は50本塁打を打つようなシーズンには見えない。だけど、勘違いをしてはいけない。彼はそれでも球界で最も危険な先頭打者であり、刺激的かつ支配的な存在であり続けているんだ」

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