「何もプラスにならない」ウルグアイを率いる鬼才ビエルサの憂い “広告目当て”の飲水タイムに苦言「サッカーから多くのものを奪う」【W杯】
飲水タイムの導入によって試合が4分割されることに、違和感を口にしたビエルサ監督(C)Getty Images
サッカーの“在り方”を変える新ルールに納得はいっていない。現地時間6月20日に開かれた会見で、ウルグアイ代表を率いるマルセロ・ビエルサ監督は、目下開催中の北中米ワールドカップ(W杯)から導入された「ハイドレーションブレイク」について「何もプラスにもならない」と強い口調で訴えた。
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まさに革新的なルールと言える。ハイドレーションブレイクは、いわば飲水タイム。各ハーフの約半分となる22分前後に主審が試合を止め、選手が3分間で水分補給や短い休息を取るというシンプルなものだ。導入を決断した国際サッカー連盟(FIFA)も、酷暑や高地でのプレーを余儀なくされる選手たちのコンディションを考慮したとしている。
ただ、“休憩”とは名ばかりで、FIFAが何よりも価値を見込んだのは、新たな広告枠としての可能性。各国の試合中継中には休息中にCMが打たれ、試合によってはPRの終了を待つシチュエーションもある。実際に、収益は莫大なものになると見込まれており、W杯を中継している米大手スポーツ専門局『FOX Sports』は、ハイドレーションブレイク中に流すCM収益だけで、2億5000万ドル(約403億2474万円)の収入を得るとされている。
選手や試合には全く関係のない事情が大きく作用する形となっている同ルールについて、従来の2ハーフ制に価値を見出しているビエルサ監督は黙っていなかった。70歳になる百戦錬磨の“鬼才”は、自身がこよなく愛するサッカーへの影響を懸念した。
「2ピリオドではなく4ピリオド制にすることで、サッカーの概念そのものが変わってしまう。もちろん得点数が増加傾向にあることは歓迎すべきだが、サッカーの概念に関わる文化の変化は何もプラスにならない。むしろサッカーから多くのものを奪ってしまう」












