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「出さんのかい」からのズドォォン! 上田綺世はなぜ“スーパーゴール”を決めるのか 日本代表エースに“普通のゴール”が来ない理由【W杯】

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上田がエゴを出して得点を狙う場面は、難易度の高いシチュエーションになりがちだ(C)Getty Images

 ギュイイイィィン! 北中米ワールドカップ・チュニジア戦の31分、板倉滉のクサビをスルーし、まるでレーシングカーのようなヘアピンターンで相手DFの背後を取った伊東純也。あのうなるような疾風感。たまに彼の走りがF1のように見えるときがある。あの場面も、そうだった。

【動画】W杯で初の4得点!チュニジアを圧倒した鎌田、上田、伊東の全ゴールを見る

 そのクサビを受けた上田綺世は当然、背後へ走った伊東へスルーパスを送るのだろう……誰もがそう期待した。ところが。

 いや、出さんのかい。

 中からは田中碧が走っているけど、そっちにも出さない。そのうち、すっかりスペースが埋まってしまった。あーーチャンスだったのに……何かを吸い取るようなため息が聞こえた、その瞬間。

 ズドォォォーーーン!!!

 上田綺世のスマッシュドライブが炸裂した。相手DFの股を通り抜け、ゴールのファーサイドへ突き刺さる。日本のリードを2点に広げる重要なゴールだった。

 2025-26オランダリーグ得点王、しかも2位に8ゴールの差をつけた男を、ナメたらあかん。スウェーデン戦で活躍したオランダのFWブロビーがすごいとか何とか言うけど、日本にもアヤセーがいる。負けてない。

 股を抜いたのは狙ったものではなかったが、圧巻だったのは弾道だ。ドライブ回転がかかったボールは、低く、重く沈み、GKの手前でワンバウンド。身体の正面ならともかく、ダイビングしながら伸ばした手で、これを防ぐのは極めて難しい。そもそも触るのが困難な上に、シュートの威力が半端ないので、ボールの芯を捉えなければ、そのまま手を弾いてゴールに突き刺さってしまう。GK泣かせの弾道だ。

 サッカーにおいて、この手の球筋でボールを蹴ることはシュート以外にあり得ない。偶然蹴ってしまう場面を除けば、こんな受けづらい弾道はパスなどでは使わないからだ。まさにストライカーの球筋と言っていい、上田のシュートだった。

 日本代表がシュート練習をすると、上田が断トツにうまいというのは森保ジャパンの語り草になっている。同時に「そんなシュート場面を見たことがないんですけど」もまた、代表ファンの語り草である。

 無理もない。上田は日本代表では直近6試合でゴールを挙げておらず、最後に点を取ったのは昨年10月のブラジル戦。CKから豪快なヘディングで3-2の逆転ゴールを決めたシーン以来だ。「そういうシュートを見たことがない」という以前に、上田に絶好のシュート機会自体がなかなか回って来ない。得点力には定評がある森保ジャパンなのに、何故か?

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