「全く理解できない!」主審の人間違いで“判定逆転” エースが涙の退場 スイス指揮官がアルゼンチン戦での“誤審”に憤怒「不当な扱いを受けたと感じる」【W杯】
主審から退場を命じられたエンボロ(C)Getty Images
判定が覆った末の“予期せぬ退場”が波紋を呼んでいる。現地時間7月11日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝、アルゼンチン代表とスイス代表の一戦での一幕だ。
【動画】本当に退場は妥当か? 波紋を呼んだスイス代表FW涙の退場シーン
72年ぶりに8強に勝ち進んだスイスは、史上3チーム目の連覇を目指すアルゼンチンに果敢に挑んでいたが、痛恨の失態で数的不利に陥った。
1点のビハインドを追いついて間もない72分だった。既に1枚のイエローカードをもらっていたブレール・エンボロが中盤で相手MFレアンドロ・パレデスとの攻防で転倒。このプレーがシミュレーションを取られ、2枚目を受けて退場となったのだ。
もっとも、当初の判定は違っていた。むしろ、警告を受けていたのは、背後からチェックにいったパレデスだった。しかし、直後に今大会からチェックが導入された「カードの人間違い提示の疑い」で、VARが介入。主審が映像を見直した末にパレデスへのイエローカードは取り消され、エンボロがイエローカードが提示された。
判定が覆った瞬間、「え? 嘘だろ?」と言わんばかりにエキサイトしたエンボロは、涙ながらに抗議。結局、仲間に抱えられるようにしてピッチを去った。
この退場劇はスイスにとってあまりに痛恨だった。数的不利に追い込まれた欧州の雄は、守勢に回らざるを得なくなり、延長戦の末に1-3で敗北。不動のエースを失って、ゲームプランの再考を余儀なくされた彼らに反撃の術はなかった。
ゲーム展開を大きく傾けたジャッジに、疑問を投げかけるのは、スイス陣営だ。
試合前に「我々は世界王者を動揺させる力を持っている」と豪語していたムラト・ヤキン監督は、試合後は怒りを滲ませた。エンボロの退場シーンについて問われ、決定的な場面ではなかった局面でのシミュレーションがカードに値するかを疑問視した。
「我々は『ミス』によって罰せられた。あの2枚目のイエローカードには何の理由もなかったから理解できない。全く試合に影響のない状況で、彼(エンボロ)にも悪意などなかった。それなのに審判の誤った判断が我々を罰し、戦術を狂わせた。まったくもって信じがたい……。同意なんかできない。明らかな接触があったのに、審判とVARがどうしてそのような結論に至ったのか理解できない」












