なぜエンカーナシオンは日本にハマったのか? 快進撃を呼び込んだ“真摯な姿勢” 首脳陣に訊いた良助っ人の「素顔」【DeNA】
ベンチで仲間と嬉々として振る舞うエンカーナシオン。そのグラウンド内外の振る舞いはチーム内に良い雰囲気をもたらした(C)萩原孝弘
「チームの勢いを上げる」——入団会見での決意とファームでの姿勢
最大で15もあった借金を返済し、見事にクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた今季のDeNA。まさしく怒涛の快進撃を語る上で欠かせないのが、シーズン途中に新戦力として加入し、4番打者として打線の中心に鎮座したヘラル・エンカーナシオンの存在である。
【動画】これぞ、神助っ人!エンカーナシオンの2打席連続のホームランシーン
193センチ、113キロの彼が打席に立ち、そしてベンチで声を張り上げるようになってから、DeNA打線の繋がりは変わり、チーム成績も急上昇した。ただ打線の中心を担うだけでなく、グラウンドの内外から相当な熱量をもたらした新助っ人の適応力は、加入直後から停滞気味だったチームに新風を吹き込んでいた。
苦しい戦いを続けていた6月半ば、背番号69を背負って加入したエンカーナシオン。長打力を武器とする新助っ人は、停滞していた打線を一変させる存在として大きな期待が寄せられていた。
入団会見でエンカーナシオン自身が力強く語ったストロングポイントはこうだ。
「自分の強みは長打力。2塁打、3塁打、そしてホームランというところに注目してほしい。打点にもフォーカスしたい。自分が来てチームの勢いが上がり、優勝までを目指していきたい」
来日直後から日本語で挨拶をするなど、異国の環境に馴染もうとする姿勢を見せ、MLBのマーリンズ時代のチームメイトだったショーン・レイノルズらとの縁もあり、28歳の大砲は前向きに日本での挑戦をスタートさせた。
その人柄と明るさは、ファームでの調整期間からすでに際立っていた。
若い選手たちとも積極的にコミュニケーションを取り、二軍を率いていた村田修一監督もその姿勢を高く評価していた。
「とても明るくて、若い連中に日本語を教えてもらったりして、いい雰囲気にしてくれてます。早く一軍にこの感じを持ち込んでもらいたいですね」
まだ、一軍が波に乗り切れていなかった時期である。村田監督の言葉には打撃面だけでなく、チームの雰囲気そのものを変える起爆剤としての期待も込められていた。
そして、7月2日に一軍に昇格。エンカーナシオンはファームで示していた姿勢そのままに、真摯に日本野球へアジャストしていった。













