亀田和毅を舐めていた! 体重超過騒動でフィゲロア陣営の犯した過ち 元世界王者が警鐘を鳴らしていた世界戦中止の内幕「75%の状態でも勝てると考えた」
万全の状態でフィゲロア戦に挑もうとしていた亀田(C)Getty Images
陣営の見立てはあまりに甘く、プロとして言語道断だった
試合当日に生じたアクシデントは、小さくない波紋を呼んだ。
問題となったのは、現地時間10月17日にネバダ州ラスベガスで予定されていたボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチである。同級3位の亀田和毅(TMK)が、王座獲得に挑む一戦だったが、対戦相手のブランドン・フィゲロア(米国)の体重超過と体調不良によって試合当日に中止が決まった。
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前日計量から問題は起きていた。1.4ポンド(約0.7キロ)のオーバーしていたフィゲロアは、規定体重(57.1キロ以下)を2度もクリアできずに同級王座を剥奪。29歳のメキシカンは減量の影響による体調不良を理由に公開計量にも姿を見せなかった。
当然、亀田は怒った。興行後に米ボクシング専門メディア『Fight Hype』のYouTubeでインタビューに応じた際には「ボクサーはみんな減量をすれば、体調は悪くなる。僕だって100%の状態じゃない。長いトレーニングをしてきて、減量もしてきた。でも、それがプロってものだから」と語気を強めた。自身の努力をふいにされ、心身に生じた負担の大きさは想像に難くない。
日本でも物議を醸した騒動から約1週間が経ち、フィゲロア側の舞台裏での動きも見え始めている。米老舗誌『Sports Illustrated』でも執筆するボクシングジャーナリストのクリス・マニックス氏は自身のYouTubeチャンネルにおいて「フィゲロア陣営は75%の状態でも、カメダが100%だろうと勝てると考え、試合を強行するリスクを取った」と指摘。昨年5月にアンジェロ・レオ(米国)戦での亀田の手数の少なさを見抜いたマニー・ロブレス氏が「状態が悪くても勝てるという判断した」という。
しかし、陣営の見立てはあまりに甘く、プロとして言語道断だった。そして何よりもフィゲロアにとって危険だったことは、その様子を目にした元世界王者たちの意見が示している。
世界戦中止の内幕を伝えた米専門メディア『BOXINGNEWS 24』によれば、WBC世界スーパーウェルター級王者で、『DAZN』の解説を務めるセルヒオ・モラ氏は、ホテルで目の当たりにしたフィゲロアについて「完全に疲れ果てていた。頬はこけ、声にも生気がなかった。周囲にいた陣営の人間からも、本気で『大丈夫。いける』と信じている空気をまったく感じ取れなかった」と指摘。さらに同メディアによれば、計量前日の公式会見時に元世界王者ティム・ブラッドリー氏が同陣営に対して、「選手の健康状態をリスクに晒してまで試合を行うべきではない」と警告していたという。












